会社員も、もっと自由になっていいのでは?
先日、ITmediaの社内勉強会でサカタカツミさんがお話をされていました。僕は参加できなく、Ustreamのアーカイブを見せていただきました。テーマというか、キーワードは「密造酒」。
社内で好きなことを「会社公認」でやろうとすると、コストを持ってもらえるかも知れません。しかし、当然のように進捗報告は必要ですし、成果を求められます。また、成果が出ないようだと、途中で打ち切られる可能性もあります。いわゆる、プロジェクト、ですよね。投資対効果を考える必要性があるからですね。
一方で、サカタさんが密造酒と呼んでいるのは、「会社非公認」でやるものです。非公認ですから、コストは持ってもらえない代わりに成果を求められることもない。報告の必要性もないですし、いつまでやっても自由。さらに、途中で勝手に打ち切ることもできます。
こういうことって、僕も前々から思っていることなんですよね。僕の会社員時代の自由さが、今のイシンに繋がっているとも言えますし。
会社には就業規則がありますし、コンプライアンスを考えないといけないところもあります。しかし、その範囲で動けることもあると思います。会社の不平ばかり漏らしていても何も生まれないですしね。
自分の時間は毎日24時間あるわけですね。そして、会社にいる間に仕事しかしていない人って少ないのではないでしょうか。空いた時間にネットでニュースを見たり、コンビニに飲み物を買いに行ったり。中には、勤務時間中にネットで転職情報を収集し、退社後、あるいは有給休暇をとって面接に行ったりしている方もいますよね。そういう時間をなくさなくてもいいですが、工夫次第で自分の時間を作ることも可能だと思うんですよね。そして、そこでちょっと違うことをやってみる。
サカタさんは、密造酒を何のために作るのか、を考えようと言っています。つまり、今の会社で出世するためなのか、転職するためなのか、あるいは独立するためなのか、さらには個人的なネットワークを作りたいのか、などいろいろと理由はあると思います。有名になりたい、なんてのもあるかも知れませんし。(笑)
会社員であることと、自由にやること、というのは、なんとなく相反するように感じる方もいらっしゃるかも知れません。しかし、意外とそうでもないんですよね。以前、トランジットジェネラルオフィスの中村貞裕さんのお話を伺ったことがあるのですが、伊勢丹に勤務していた時代に、ありとあらゆるネットワークを作り、知識をつけていったそうです。中村さんの密造酒作りは、独立の準備だったんでしょうね。
会社員であることを最大限に利用し、自分の将来に活かしていく。そういう生き方もいいんじゃないかな、なんて思った次第です。僕が過去の自分にアドバイスできるのであれば、もっとやってもよかったんじゃないか、なんて思ったりもします。