19,800円でソウル旅行ができる理由
IT業界に入る前は旅行業界で企画とマーケティングをやっていました。ゆえ、ある程度の仕組みは今でも分かるつもりです。ということで、連休っぽい話題でも。
パッケージツアーの内訳は、
航空券 + ホテル + 空港からホテルまでの送迎
です。そして、今月1月にソウルに行くのであれば、全日空のソウルまでの往復航空券をネットで予約すると29,000円、大韓航空だと3万円を超します。もう既に19,800円では足りなくなっていますね。さらにホテル代。当然安いホテルになるわけですが、それにしても一泊5,000円だとしましょう。それでも2泊で10,000円になります。これですでに4万円ほどになっており、仮にホテルまでの送迎が無料だったとしても、19,800円の2倍の費用がかかってしまうことになります。
ここで、旅行日程表を確認してみると、必ず一日目に「到着後、現地係員と共に免税店にご案内後ホテルへお連れします」と記入されています。さらに3日目、帰国日には「帰路、現地係員と共に韓国土産物店にご案内します」と記入されているはずです。つまり、「お土産屋さんに行くのが条件ね」ということです。
お土産屋さんから手数料が入るので、その分で差額+旅行会社(日本と韓国の両方)の利益を賄っているわけですね。手数料には2種類あって、パーヘッド、つまり買っても買わなくても一人頭いくら、というものがあれば、買った場合に○%というものがあり、その両方が適用されているケースもあります。だから何とかなるわけですね。
これを見ると「おお!なんか損してる」と考えてしまう方がいらっしゃるかも知れませんが、得か損かは、よーく考えてみる必要がありますね。何も買わない人は得かも知れませんし、短い滞在時間で欲しいお土産を買える、という考え方もあります。自分で買い物に移動するのは、言葉の関係もあってなかなか大変ですからね。
個人的に納得できないのは、旅行会社の費用ではなくて燃料サーチャージというもの。つまり「最初に航空券代金を決めたときには、これだけの燃料価格高騰が予想できなかったので、その差額を負担してね」というものです。日本では(旅客の場合)2005年から採用されているのですが、僕たちが普段利用する乗り物では、飛行機だけがこういうことをやっています。バスはやらないし、タクシーでもない。長距離バスでも聞いたことがないですね。
僕個人的には、航空券代金の中に含んで欲しいですね。別に外に出しても、結局支払うということには変わりないわけですから。
ごちゃごちゃ書きましたが、韓国も旧正月前はバーゲンシーズン。買い物に行くなら、今がお得かもですね。