ネットツールは使う人の力以上の力を発揮することはない!
高木さんが書かれていた「パーソナルブランディングの果てには起業があるのか?」を拝読していて、非常に共感しました。
僕たち人間は、いろいろと将来を考えて動くことが出来るのですから、考えること自体が悪いことではないですよね。何のためにパーソナルブランディングをするのか、その先には何があるのか、を具体的に考えていないと、せっかくのパーソナルブランディングもモヤモヤするだけで終わってしまう気がします。
また、最近パーソナルブランディングを焚きつけるサイトや、人が少なからずいるようです。これは転職を煽るのと同じで、乗せられて苦労するのは自分なのですから、しっかり考える必要があるわけです。
僕が書いたコメントに、高木さんが返してくださったのが、
ネットツールは使う人の力以上の力を発揮することはない!
という言葉。いやぁ、その通りですね。これって、天野祐吉さんが仰有る、「外見(そとみ)は中身の一番外側」というお話に似ていますね。中にないものを着飾っても、すぐにばれてしまう、ということです。
高木さんが書かれているネットツールというのは、Twitterであり、このブログのようなツールです。mixiやFacebookなどのSNSは、もっと分かりやすいですね。僕のプロフィールページにある情報は、僕の持っているもの以上のものはないのです。仮に誰かの書いたことが面白くてパクったとしても、それはすぐに化けの皮がはがれてしまうわけです。
僕も高木さんも、パーソナルブランディングそのものを否定しているわけではありません。きちんとブランディング出来ている、素晴らしい方もいらっしゃいます。そして、それをトリガーにして起業すること全てに反対するものでもありません。
しかし、高木さんがコメントに書かれていることが、全てを物語っているかも。
でも、やはり世間の社長さん方はすごい。
自分の食い扶持はもちろん、人に給料を毎月払うなんて、今のところ全然イメージ出来ません。
起業するということは、霞を食っては生きていけない、ということなんですよね。自分の生活にはいくらくらい、例えば手取りで50万円必要だとします。すると、健康保険、厚生年金、厚生年金基金、税などの、個人負担、会社負担を合わせるとざっくり65万くらいは必要です。
オフィスがあればそのぶんがプラス。仮に7万円のマンションオフィスだとして水道光熱費を合わせて8万円。インターネット回線がプラス、電話、ファックスを引いて、固定費がざっくり9万〜10万円。
営業活動で外に出かけるなら、交通費がかかります。ちなみに僕の交通費は、タクシーに乗らない月でも2万〜3万円。ほとんど都内ですが、それくらいはかかっています。
事務作業をお願いするアルバイトを一人雇ったとして、時給@1,000円×8時間×20日間で、160,000円+税+健康保険など。
これらだけで、大雑把に計算して100万円の粗利がないとやっていけません。社員を採用するのであれば、もっとです。
高木さんが仰有るように、自分と社員の食い扶持を確保している経営者というのは、こういうことをきちんと計算しているということです。
と、ここまで書いておきながら、自分自身がやらないといけないことが、まだまだ残っていることに気付きました。