子供に【早く】伝えたいマネジメント力(1)
日本人は世界的に見て、極めて高いポテンシャルを持っているようです。「読み書きソロバン」と昔よく耳にしましたが、高いリテラシー、きまじめさ、辛抱強さ、きめ細かさなど、様々な長所を持ち合わせています。
ところが、リーダーシップやマネジメント力などについてはなぜかピンポイント的に腰砕けになってしまうという不思議な一面があります。
「子供に【早く】伝えたいマネジメント力」では、その要因などを(好き勝手に)考察しながら、この時代の閉塞感を打破していくために、今の大人達がまずどのように変わり、子供達に伝えていくにはどうすればよいかについて、(これまた勝手に)考え、書き並べてみようと思います。
激しい変化の時代に必要なのは、最初から上手く行く方法をゼロから作り出せること
終身雇用が普通で、何かゆったりとしていた時代と違って、グローバル化の波の中、少し前までは考えもしなかったような事が短期間の間にいくつも起こっています。
人生は変化の連続です。「変化が人生」です。
組織も組織を構成する一人ひとりの個人も、変化の後から対応していくのではなく、いかに周囲の環境の変化を見極めて、どれだけ先回りして変化していくかと言うことが、生きていく上でとても重要になっています。
変化に気づくためには日頃からの情報収集が重要です。
現状を詳細に理解していなければ、最初は小さい「変化の兆候」に気づけない事になります。
次には「どのように変化すればよいのか、そしてそのためのプロセスを自ら導き出せる」必要があります。
それは「前例がない中で『変化のプロセス』を創造する能力」です。
さらに「変化に伴う大きな苦痛や、苦痛に追い打ちをかける様な一時的な効率低下に立ち向かっていける勇気」も必要になります。
しかし、その勇気は「変化のプロセス」に確信を持つことができれば、自然に生まれてくると思っています。
「できる」という見通しさえ立てば、自ずとモチベーションは高まります。
「結局の所、やる気になるかどうかが才能」であるとすれば、「プロセスを創造することができること」は、子供達のあらゆる才能につながる可能性があるかも知れません。