「責任」について思っていること
オルタナブロガーの白川克さんの「オーナーシップ≠仕事を自力でやること、あるいはうちの会社が最初に叩き込むこと」というエントリーを読んでいて、この世に責任をとれる人はいない、責任とはただ「感じる」ものだという内容に共感しました。
「責任」という言葉には「責める」という漢字が含まれているせいか、何か失敗や過失があったときに責められるというイメージが強くて個人的に好きではありません。よく自己啓発書などに「すべては自分の責任だと思え」といったことも書いてありますが、ちょっと違和感を感じていました。他人や環境のせいにしないことは大事ですが、全部自分の責任にしてしまうと、何かあるたびに自分を責めることになってしまいそうだからです。
責任はとるものではなく感じるものだと考えれば、責任を重くとらえすぎる必要はなさそうです。大事なのは、ある目的や目標を達成して結果を出すことに責任を感じることですね。そのときにポイントとなるのは、自分のできることとできないことをきっちり分けて、自分のできることに集中することだと思っています。
たとえば、自分の部下にある行動をさせたいときに、実際にその部下が行動するかどうかは部下が自分で決めることであり、上司としての自分ができることは、部下に指示を与えたり、やり方を教えたり、行動しやすい環境をつくってあげたりすることです。だから、部下が自分の思ったように行動してくれないときに、部下を責めるのではなく、自分ができることを考えて、部下が理解しやすいように指示をしたり、行動の手順をきちんと教えたりといったことをするのが、結果を出すために責任を感じて仕事を進めていくときのポイントだと思います。
結局私が言いたいのは、何かうまくいかないときに、すぐに責任を持ちだして、他人や環境のせいにしたり、また自分のせいにしたりするのではなく、自分ができることにフォーカスして行動を起こしていこうということです。