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SXSW2017観戦記ーその8 おもちゃ箱のような空間 SXSW CREATE 

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SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)は、世界80か国以上からの参加者同士がネットワーキングを目的に"参戦"する今最も注目されるフェスティバルだ。日本企業の活躍をこれまで紹介してきたがメイン会場ともいえるTRADESHOWの会場から少し離れたところにあるPALMER EVENTS CENTERにおもちゃ箱をひっくり返したような空間 SXSW CREATEの会場があった。

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《入り口は雨のためか閑散としていたが会場の中はマニアックな人々でいっぱい》


1. 子供心をくすぶる展示

ニフティのDailyPortalZは、日本のイベント会場でも人気のあの"デカ顔"でSXSW CREATEの会場に参戦した(笑)"デカ顔は国境を越える!?"と言ったかどうかはわからないが面白いものに言葉は要らない。大人も子供もみんなこのBigFaceBoxをかぶり写真を取りまくっていた。また、いまや世界中で開催されるMaker Fair Austinでは木工のゲームを展示していた。全米スターウォーズモデルクラブのラジオコントロールで操作できるC3POやR2D2は圧巻。オープンソースのredhatは、ブランド向上のための展示を行っていた。

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《日本のイベント会場でも人気者のnifty"デカ顔"がSXSWに降臨》

2.バナナで演奏!?

JoyLabzのMakey Makeyは、バナナを入力デバイスにしたデモを展示していた。MaKey Makeyは、様々な伝導体をPCの入力デバイスとして使えるというキット。MIT Media Labの二人の研究員によるプロジェクト。オープンソースハードウェアのArduinoを搭載しており、USBケーブルでパソコンに繋ぐとUSBキーボード&マウスとして認識。あとはMakey Makeyからワニクリップつきのケーブルを伸ばし、1本を人間が持ち、あとはボタンにしたいものに繋げば何でもコントローラーになるらしい。日本でも6,000円ほどで買えるので興味のある方はどうぞ

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《本物のバナナに電極を挿して入力デバイスに!》

YouTubeの映像は面白いので子供と一緒に見てほしい。

3.3Dプリンターではない3Dへの道 CNCツール

ShopBotは、色彩も鮮やかなポータブルCNCツールHandibotを発表していた。CNCツールのCNC(Computerlized Numerical Control)は「コンピュータ数値制御コントロール」の略称です。製造業の生産工程における加工工程をコンピュータを利用して数値制御する方法ですが、こんなに身近な製品もあるのですね。

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《パソコンで作成したデータを基に自分の》

このYouTubeの映像では途中でスターウォーズのヨーダが削りだされる模様が出てくる。

4. VRで溶接体験 VRTEX 360 バーチャルリアリティ溶接機

子供のころにやってみたかったコトに工場での溶接作業があった。子供にはとても危険でテレビなどで見るのが関の山だったが、このアマゾンではないAWS(American Weiding Society)のVR溶接デモではその夢を安全に実現してくれるのだ。

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《子供のころに体験したかった溶接をトレーラーの中でVR体験》

5.あのBOSEのスピーカも登場 BOSEbuild Speaker Cube

BOSEbuildは、音響機器メーカーのBOSEが、8歳の子どもでも組み立てられる自作スピーカーキット「BOSEbuild Speaker Cube」を展示していました。BOSE build Speaker Cubeは、単なるスピーカー組み立てキットではなく、アプリを使って音遊びをしながら組み立てることで、スピーカーの仕組みに対する理解が自然と深まる学習ツールです。スピーカーのコントロール部にLEDライトが配置されていて、この色合いも自分でカスタムすることができます。日本でも28,000円程度で買えますので興味のある方はどうぞ.

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《プロフェッショナルスピーカも子供の教材に》

組み立ての実際はコチラが詳しいです。
【自由研究は】Bosebuild Speaker cubeを組み立ててみた【二学期入ってからする派】

6.オープンソース3Dプリンターも展示

LulzBotはオープンソースをベースとした3Dプリンターでフォーチュン500上場企業、大学、メーカーからハッカーまで、 世界中の人々がLulzBotの3Dプリンターを使用して仕事をしているという。展示していたのは、ザ・オープンソースのタフガイの異名を取る最新モデルのLulzbot Taz 6。

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《フレームむき出しだがその実力は工業グレード卓上型3Dプリンタ》

7.ヘッドマウントディスプレイでVRフライト体験

大人も子供も行列で並んでいたのは航空ショー開催で有名な実験機協会EAA(EXPERIMENTAL AIRCRAFT ASSOCIATION)のフライト体験シュミレータ。トレーラで各地を回っているらしい。EAAは、自作飛行機を楽しみ人たちの団体で数十万人の会員がいるらしい。

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《行列で結局実体験はできず残念》


(つづく)

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