サービス化の進展 〜サービス業の進化 引越業に見るサービス化 〜
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前回まで製造業のサービス化についてプロダクトとサービスの関係を元に考察を進めてきましたが(サービス化の進展 〜製造業のサービス化 バンドリングからアンバンバトリング〜)、サービス業そのものでも付帯サービスを進化させてビジネスを拡大している例がいくつかあります。
その中でも引越業は、高度成長期の流れに乗ってもっとも進化したサービス業と言えるのではないでしょうか?
どんなサービスも基本的にはサービスの価値を明示することがサービス化のスタートだと言えます。引越サービスもはじめはバンドリングで例えば、引越一式東京〜大阪でいくらというパッケージだった。
しかし、今では引越業界ではどこでも、食器のパッキングやハウスクリーニング。ピアノの移動・搬送、エアコンの取り付け、庭がある場合には庭木の剪定までサービスを拡大してきている。
サービスをメニュー化することによって、個々のサービスの価値を明示することで、新規参入が増えて産業として大きな市場を形成するようになったと考えています。
最近話題のLLCと呼ばれるローコスト・キャリア(Low Cost Carrier)も、その流れだと理解しています。飛行機というのは1つの座席に対して、東京からロンドンまでいくらで座席のグレードに応じていくらと決まっていましたが、移動するための料金とコーヒーや雑誌の提供といった付帯部分のサービスを全てアンバンドリングして有償化しています。お客様に自分の欲しい物だけをチョイスさせることで低価格化を図っています。
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