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人を動かすものは何でしょうか?様々な「座右の銘」から、それを探っていきたいと思っています

27. 仕事をする上で最も大切なたったひとつのこと

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いかんなぁ、いけませんねぇ。
なかなか、このブログが続きません。人にエラソウなことが言えません。
情報発信は定期的に(別に大した情報でなくても、コンスタントに)やっていかないと、すぐに忘れられてしまいます。

さて、人にエラソウなことが言えないこの私が、研修で人にエラソウに仕事の優先順位付けなる話をしています。
仕事がひとつづつ順番にやってくればいいのですが、実際はなかなかそういうわけにはいきません。そこで、仕事に対して相対的に優先順位をつける必要が出てきます。

問題は、どうやって優先順位をつけるか、です。いろいろな方法があるでしょうが、比較的簡単で的を射ている方法が、重要度緊急度という二つのものさしを使う方法です。

  • 重要度とは、その仕事を行わないことによってどの程度の規模の損失が発生するか(または悪影響が発生するか)、ということです。影響度ともいいます。
  • 緊急度とは、その仕事をどの程度すぐにやらなければならないか、ということです。

ここで大切なことは、重要度と緊急度は必ずしも一致しない、ということです。重要な仕事が緊急であるとは限りませんし、逆に緊急の仕事が重要であるとも限りません。例えば照明の電球が切れてしまって部屋の一部が暗い、という状態では、電球を取り替えることは緊急性が高いものの、そんなに重要なことではありません。一方、従業員の給与管理システムが故障してみんなに給料が支払えない、という場合の重要度は極めて高いでしょうが、もし今日が月初で、20日頃までに修理できれば良いというのであれば、緊急度はそんなに高くないと言えるでしょう。優先順位.JPG

優先順位は、この二つのものさしを軸にマトリクスを作って考えます。

重要度も高く、なおかつ緊急度も高いAの領域は、最も優先度の高い、必須の領域です。たいていは否応無しに取り組まなければならないことが数多く含まれていますから、おのずと優先順位が高くなります。

問題はBの領域です。重要度が高く緊急度が低いBの領域は、意識しておかないとついつい後回しになってしまう領域です。しかし、この領域に含まれる仕事こそがカギなのです。仕事をほおっておいて、自然に重要度が下がる、というようなことはまずありません。しかし、仕事をほおっておくと、次第に締め切りが近づいてきて、緊急度が増してきます。つまり、Bの領域の仕事はやがてAの領域の仕事に変化するのです。Bの領域の仕事をおろそかにしていると、いつまでたってもAの領域の仕事が減らない、という事態に陥り、やがて疲弊してパフォーマンスが極端に落ちてしまいます。

そこで、今時ハヤリのタイトルをこの記事につけてみました。仕事をする上で最も大切なたったひとつのこととは、何でしょうか。それは、避雷針を発明した、ベンジャミン・フランクリン氏が教えてくれました。

最も大切なことは、最も大切なことを最も大切にすることだ。

とね。

ああ、書いていて自分にグサグサくる。

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