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人を動かすものは何でしょうか?様々な「座右の銘」から、それを探っていきたいと思っています

人生と仕事に逆転の発想を

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今、妻が「レイトン教授vs逆転裁判」にハマっています。私も早くハマりたいのですが、いかんせんハマるだけの時間がありません。早くなんとか時間を作らなければ。

えーと、今日はそのお話ではなくて、ですね。単に「逆転」の話です。

今までやってきたことを練習して、習得すると、だんだん上手になっていきます。しかし、ある一定のやりかたをあまりにも習得しすぎてしまうと、そのやりかたでうまくいかなくなった時に、手詰まり状態になってしまうわけです。「次の一手」がどうしても見つからない、お手上げ状態になってしまうわけですね。

そんなときには、今までとまったく違う発想で、新たに考え直さなくてはなりません。いわゆる「ゼロベースで考えよう」というやつです。

ブレーン・ストーミングを開発したアレックス・オズボーン氏は、アイディアを出す際の参考となる手法として「オズボーンのチェックリスト」という方法を紹介しています。このチェックリストに従って強引に発想をすることで、アイディアの可能性を広げることを意図したものです。

チェックリストは、次の9項目が列挙されています。

  • 転 用 :他の使い道はないだろうか。他分野に適用することはできないだろうか。
  • 応 用 :似たものはないだろうか。何かの真似をすることはできないだろうか。
  • 変 更 :形、色、素材、音、様式、その他のものを変えることはできないだろうか。
  • 拡 大 :規模、頻度、時間、高さ、長さなどを大きくすることはできないだろうか。
  • 縮 小 :上記のものを小さくすることはできないだろうか。あるいは分割できないだろうか。
  • 代 用 :担当者、物、材料、製法、場所などを他のもので代用できないだろうか。
  • 置 換 :順序、因果関係、位置などを入れ替えることはできないだろうか。
  • 逆 転 :前後、左右、入口と出口、役割、立場などを逆転させられないだろうか。
  • 結 合 :他のアイディアと結合させられないだろうか。別のものと組み合わせられないだろうか。

そう、この中に「逆転」が含まれているわけです。

最近、私が興味を持っているのは「価値観の逆転」です。もっとピンポイントに言ってしまうと、「本来なら格安で手に入るものに、ものすごく高い値段をつけて売る」という商法です。ああ、そういえば「100円のコーラを1000円で売る」という本もありますね。

私が注目しているのは、単に値段を高くするだけではなく、その高い値段を出しても納得がいく、そんな商品に仕立て上げている「本来安い商品」です。

例えば、鉛筆。先日100円ショップに行ったら、鉛筆1ダース(12本)が100円でした。なんと、1本10円以下です。一般的には、1ダース600円から1000円ぐらいでしょうか。ということは、1本50円から100円ぐらいですね。その常識を真っ向から否定するのが、ファイバーカステル社のパーフェクトペンシル。ちょっと古い記事ですが、納富 廉邦さんという方が、このパーフェクトペンシルのレビューをしていらっしゃいます。

次に、お菓子。例えば、1,800円するかっぱえびせん「匠海」。詳細はカルビーさんのWebサイトに譲るとして、簡単に書けば、通常のかっぱえびせんよりも何倍ものこだわりと研究の果てに創り上げた(作り上げた、ではない)、究極の逸品(一品ではない)だ、ということです。なんでも、最初の限定販売では、13分で完売したとか。今でも週に最大2,000袋しか作れないそうです。

お菓子といえば、もうひとつ。ハッピーターンの姉妹品、ハッピーターンズ。12個入りで、525円。通常のハッピーターンの倍の値段です。こちらも詳細は亀田製菓さんのWebサイトに譲るとして、専門店のある阪急百貨店の地下食料品売り場では、短くて30分、長ければ2時間待ちの行列ができるのだとか(テーマパークのアトラクションみたいだ)。

これらの商品の特徴は、まさに「逆転」にあると言っていいでしょう。本来であれば廉価な商品に対して、究極とも言えるこだわりを持ち、とことん研究しつくし、多くの人に驚きと感動を与える商品であれば、高くても売れる、というわけですね。

それから、ひとつおもしろいことに気付きました。かっぱえびせん「匠海」にはおなじみの Calbee のロゴがないんです。ハッピーターンズにも、ターン王子が描かれていません。これは「今までの商品とは違う」という印象を与えるための演出ではないかと想像しています。

これらの工夫は、ITの世界にも、サービスの世界にも流用できると思います。他人事と思わず、どうしたらイノベーションを築けるか、自分の立場で考えてみましょう。私も考えなきゃ。今の10倍の値段でも、皆さんが受けたい!と思えるような講習会を・・・

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