人生の節目がやってきたとき、新しいことを学ぶのは、案外そこから「抜け出る」のに役立つのかも。
先日、日本産業カウンセラー協会の研修に出席した。
シニアのキャリアをどう考えるか、そして、カウンセラーとしてはどう支援するか。どちらかといえば、前者の「自分のことを考える」時間のほうが重きを置いて進められた。
ライフラインチャートを書いた。
ライフラインチャートは、何度も書いてきたが、今回、「上がり始めたところで何があったか」を書いていたら、ふと気づいたことがあった。
「あ!私、新しく勉強を始めて、資格取得している!」
だいたい、タイミングが合っているのだ。
たとえば、50歳前後のころ、更年期で2年くらいだろうか、仕事をするのも大変だったことがある。当時は更年期と思っていなくて、単なる不調ととらえ、あちこち医師に相談したが、「聞いたことない」と言われ、こんなに有名な「更年期」とすら気づけなかった。(終わってから、「ああ、更年期だったのか」と一人合点がいったのだが)
その更年期と時を同じくして、当時の上司から「この仕事をやって」と突然アサインされたのは、誰もやったことがないことで、新しい挑戦となった。ただ、なぜ私に白羽の矢が?と思ったら、「一番、スケジュールが空いていたから」と言われ、がっくり来た。
ベテランだから、とか、期待しているから、とか、冗談でも嘘でも言ってくれればそこまでがっかり来なかったと思うが、「スケジュールが空いていたから」という理由だけで、新しいチャレンジを申し付けられたのだ。
体調は悪いは、精神的にもどん底だが、「仕事辞めようかなぁ。辞めたほうがいいかなぁ」と初めて家族にこぼしたのはこのころである。
そして、52歳の時、突然思いたって、キャリアコンサルタントの取得に乗り出した。自腹でばーんと30万円ほどふりこんで、養成講座に通い、受験した。1回でなんとか合格したが、それ以来、キャリア関連の仕事を手掛けるようになった。
60歳定年直後にまた資格に挑戦した。今度は、整理収納アドバイザー1級とキャリアコンサルティング技能士2級である。
これも、よくよく思い出してみると、定年によって周囲の私に向けられる言葉が少し変化したことによって、一人勝手に居心地が悪くなっていたことが少なからず影響していたように思う。
キャリアコンサルティング技能士は思った以上に難しく、1回目は見事に落ちて、号泣し、2回目も試験から帰宅したら、「ああ、絶対に落ちた!」とさらに号泣したのだが、なぜか合格していた。実技は、本当に難しい。
2級技能士を取得したら、また、仕事が少し変化した。
昨年2025年に内閣官房内閣人事局からお声がけいただき、国家公務員の方に「シニアのキャリア」をテーマに講演したことも、こういう資格も役立ったと思っている。
気分がどん底な時、モチベーションがダダ下がりしている時、その直接の原因、要因に目を向けてもどうしようもないことが多い。
更年期は勝手にあっちからやってきたわけだし、
定年にあらがっても制度は制度だし、年齢は年齢なんである。
でも、その時に、新しいことを学び、必死に勉強したことは、気分をそらすのに十分役立ったのだと思う。
自分の状態を変えるのは自分しかいない。
誰も何もしてくれない。
何か勉強してみること、試験を受けてみることは、もしかすると、モチベーションとか人生の満足度とかを上げることに多少は役立つのかもしれない。
少なくとも必死にやることは、自分を強くする要因にはなるはずだ。
※更年期の話。多くの女性と男性から反響をいただいて、ものすごい数のコメントが投稿された思い出の1回。↓