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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「60歳を迎える」方にお伝えしたこと。(国家公務員3500人に講演しました)

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全国の国家公務員3500人以上の方がお集りになり、liveで講演しました。90分。

対象者は、60歳を迎える方でしたが、どなたでも参加できるのことで、40代の方もいらっしゃったようです。

90分の講演では、
●キャリア自律ってなぜ言われるようになったのか。
人生の途中で「キャリア自律」などと言われて戸惑う世代(私たち)。
ゴールテープは、どんどん伸ばされて、あれ?と何年に1回はびっくりしている。

●とはいえ、最後(組織からの引退時期)は、いずれやってくるのでなんとかしないといけない

●組織人として頑張ってきた私たちが残り数年となった雇用期間において、何ができるか、したほうがよいか考えてみた

①卒業を見据えて何かする➡卒業時に「どういう人だと記憶されたいか」「どういう人だという認識の元で組織を後にしたいか」を考える+そのゴールイメージにかなうような「卒業制作」を何かしてみる

②卒業後の人生を思い描く➡働くにしても、これまでできなかったことをするにしても、何をしたいか、何をするかを考えたうえで、この期間を助走期間ととらえ、妄想「2枚目の名刺」を作成する

●年下の方たちは見ていないようで年長者をよく見ている。だから、学ぶ姿勢とか丁寧なコミュニケーションとかご機嫌でいるなど、あり方も大事ですね


そんな話をし、チャットを3回投稿していただきました。

特に、最後は「90分の講演を聴いた上で、何かできること、したいことを一つ投稿していただけますか?感想や気づきでもOKです!」という呼びかけに対して、滝のように長文チャットが流れまして、全部をliveでは読み上げられませんでしたが、多くの方が「希望が持てた」「勇気が出た」「もう少し頑張ろうかな」「2枚目の妄想名刺、作ってみたい」などおっしゃっていました。

こういうシニア向けの講演やセミナー、研修のご相談が増えていて、それは、一重に雇用期間がどんどん伸びるからなのだけれど、でもそのキャリアをどう考えるかの支援が行き届かないのですよね。

情報提供や内省する機会がないと、今後のキャリアについての考え方とかやるべきこととかなかなかわからない。

公務員は、現在、2年に1歳ずつ定年年齢が引き上げられており、令和13年には「65歳定年」になっていくのですが、過渡期である皆様は、定年年齢が何歳か、同じ職場でもまちまちで、どういう風に考えて、何をすればよいのだろう?行動したほうがよいのだろうけど、何をどう動けばよいのだろう?と困惑しているところだと思います。

おまけに介護問題を抱えたりしている年代でもあり、あれこれ、考えるべきこともたくさんある。たくさんあるから、途方に暮れる。

今回の講演が何かのきっかけになったら嬉しいなと思います。

それにしても、お顔は見えないながらも、そして、オンラインだとは言え、3500人を超える参加者というのは、私史上初の人数で、本当に刺激的でした。

お声がけくださった内閣官房人事局の皆様、ありがとうございました。

アーカイブ動画が国家公務員の皆様には公開されたようです。アーカイブ公開情報自体は、何十万人という国家公務員に一斉同報されるようなので、どのくらいの方がアーカイブをご覧になるのかわかりませんが、ドキドキしてます。

講演内では、Voicyの紹介もしましたが、講演直後からVoicyのフォローをしてくださる方が激増し、一晩ちょっとで40人くらいフォローが増えました。ありがたいことです。


【公開用】国家公務員.jpg

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