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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

新著『事例で学ぶOJT 先輩トレーナーが実践する効果的な育て方』解説③

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とうとう梅雨が明けました。熱いですね。暑い。

都内は、警察官が増えてきたなあという印象です。とこかしこに立っている。全国から来られているのでしょう。

(といっても、さほど出歩いていないので、たまたま通った街や駅で見かけた程度なのですが)

今週は、4連休が待っているので、月火水の3日間仕事すると、プチ夏休みがやってくる感じ。

さてさて、

土曜日、とうとう!リアル書店で発見しました。

知人が「丸の内の丸善に平積みであったよ」とメッセージ下さって、丸の内オアゾ1Fの丸善、ビジネス書売り場端っこ、「新入社員育成」といったコーナーに、あ、、あ、ありました。

リアル書店でやっと目にしたので、本当に出版されていたんだと実感わきました。
平積みではなく、1冊が棚差しでしたけど。(売れたのだと思いたい。返本じゃないと思いたい。)

レジにいた方に写真撮ってよいか確認。OKいただき、撮影。

しかし、「ネットに投稿してはいけない」と言われいたので、ぐっと控えております。

(※書店の本が並んでいる様子、人間はもちろん写っていない様子、SNSに掲載しても、宣伝にこそなれ、あまり迷惑になると思えないのだけれど、なぜNGだったのかな)

それはさておき、今日は、サブタイトルにある「トレーナー」という言葉についてちょっと解説します。



業界、企業規模にあまり関係なく、OJT制度というものがあります。2000年代になって、どの企業も設けるようになりました。


「制度」というからには、配属先で育成をお任せしますよ、というのではなく、人事部や人材開発部などが音頭取って、ある程度の仕組みを作り、運営するものです。

主に新入社員にOJT担当の先輩が1対1でアサインされるという方法が多いのですが、この時、そのOJT担当の先輩をどう呼ぶか、は各社まちまちです。

ただ、一番多いのは、「OJTトレーナー」。書籍のサブタイトルにある「先輩トレーナーが実践する」というのは、この現場の「OJTトレーナーが実践する」という意味です。

これまで約20年のOJT支援の中で、数千人のOJTトレーナーに出会ってきましたので、彼ら・彼女らが口にする苦労や工夫、解決策、取り組みの中で、記憶に残っているもの、ネタ帳にメモしていたものを紡いだのがこの本です。

OJTトレーナー、ほかにはどのような名称があるでしょうか。

・OJTコーチ
・コーチ
・チューター
・メンター
・OJTリーダー
・アドバイザー
・OJT指導員
・指導員
・育成担当


私がこれまで聞いた名前、ざっとこんな感じです。

メンターについては、別定義で運用されていることもありまして、「同じ所属=縦の関係」が「OJTトレーナー」、「他部署に所属=斜めの関係」をメンターと呼ぶケースもこれまた多々あります。

なので、人材開発業界では、

「うちは、OJT制度はあるんですけど、まだメンターはやってないので、202×年度からは、メンター制度も導入しようかと思って」

等と、この2つの言葉は異なる意味で使うこともままあるのです。


そんなわけで、企業から「OJTをやりたいんですけど」「メンターが」「チューター制度があって」などと言われた時、まず、確認すべきなのは、「その言葉をどういう意味、文脈で使っているか」です。

言葉の定義を確認してから、現場の育成でお困りのことやら実現したいことやらをお聴きして、だんだんと「取り組むべき課題」を明確にし、自社ですべきこと、私たちがお手伝いできることを整理していきます。

名称が多数あり、また範囲も幅広い(新入社員を対象とした制度とは限らない)ので、言葉を定義するのは大事なんですね。

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本に初めてコメントが付きました。ありがたいことです。

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