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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

オンライン研修で講師が気をつけること(とりあえず3つ)

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ZoomやTeamsを使ったオンライン研修も私個人として受講者数450人以上の実績を積みました。
(勤務先としては13000人を超えています)

2月から急遽、オンライン研修の立ち上げ準備に当たったので、今年2020年は、ばったばたな中、新入社員研修がスタート、新入社員以外の研修も、ほぼオンラインで行っています。

当初は「既存研修を既存コンテンツをとにかくオンライン化する」という動きだったものが、今では、「オンラインなのでこうする」「オンラインならではのコンテンツや進め方をする」に徐々に進化してきています。

それでなんとなくわかってきたことがあります。

●リアル以上の笑顔で

受講者は、オンラインにいきなり参加します。教室に集まる時は、廊下を歩いたり、遠くから講師が見え始めたりしていますが、オンライン研修に参加するときはいきなりどんと仮想のクラスルームに登場するのです。

「どんな講師だろう?」「怖くないかな」とドキドキびくびくしている方も多いはず。

だから、講師は、早めに着席し、ビデオ(カメラ)onにして、満面の笑みでスタンバっている必要があるのです。

年長者は、眉間にしわが寄りやすいので、要注意。とにかく、口角を上げるように気を付けます。

(顔の筋肉痛になります)

●声を思いっきり張らない!

なせでしょう。声を張ってしまう人がいます。

考えてみてください。受講者はイヤフォンやヘッドフォンで聴いているのです。甲高い声、大きな声が耳から直接入ってきたら、音声ボリュームを思いっきり絞りたくなります。

声を張るのではなく、抑揚をつけて話すことです。目の前にいる相手に向かって語り掛けるように。受講者からすれば、自分に話しかけられていると臨場感をもってとらえられるように。

語り掛け口調がとても有効です。

●受講者の"貢献"に反応する

オンライン研修の場合、リアルにマイクonにして話していただくこともありますし、チャットで書き込んでいただくこともあります。

受講者の"貢献"を大切に扱い、感謝する。これ、大事なポイントです。

「●●さんがチャットに書いてくださっているように」
「先ほど、●●さんがこうおっしゃっていましたが」

名前を控え、発言を拾い、貢献に感謝する。

オンライン研修、全員がビデオ(カメラ)offだったりすると、気づけば「一方向」になりがちです。
(さらに、講師がオンライン慣れしていないと、操作にいっぱいいっぱいになり、受講者が二の次になります。)

でも、受講者は「リアルに教室に集まっているのと変わらないな」と思えれば、参加のモチベーションも上がるのです。

一人ひとりの反応に、講師も反応するのはおススメです。


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