介護の方と医療の方との言葉遣いの違い。
介護関連の方は、非介護者と敬語で話す。
たとえば、うちの父の場合、「田中さん、●●は済みましたか?」「田中さん、●●はしますか?」など、きちんと「ですます」で話されている。ケアマネさんも介護福祉士の方も・・その他介護スタッフも基本は、敬語(丁寧語)だ。
一方、病院の方、たとえば、医療スタッフや看護師などは、なんとなく、ため口っぽいことが多い。
「田中さん、●●してないでしょう?」「どこが痛いの?」みたいな。
まあ、忙しいのは分かるのだけれども、いい歳の大人なので、「ですます」で話してほしいな、と家族は思う。
しかし、いちいち、そんなことを言っても角も立ちそうなので、ま、いいかと流すことにしている。
(流しつつもずっと忘れられないので、こうやってブログに書いてみたりする。笑)
そうだ、思い出した。
10年ほど前、母が入院していた時、検温にやってくる若い看護師に、私はかなり憤慨していた。
母は、手術後だったので、そんなことに意識は向かなかったようだが、健康な私は、看護師にむかついた。
「田中さん、ご飯、全部食べられなかったのぉ?」
「残しちゃったねぇ」
「熱はどうかな?」
・・・おい、やめろ。
幼稚園児に話しかけるような言い方、やめろ。
患者も患者家族も何も言わないのは、家族が患者として「人質」状態だからだ。
「ですます」で話すと時間がかかるというわけでもあるまい。
患者だって、人としての尊厳がある。
「ご飯、食べられなかったんですか?」と言えばいい。
「召し上がれなかったんですか?」と尊敬語を使ってほしい、とは言わない。
丁寧語で十分だ。
病院にいると、寝間着だわ、ノーメークだわ、なんとなく、顔色悪いわ、弱っているわで、そういう親に対して、若く元気な看護師や医療スタッフが、ため口きいていると、家族も深く傷つく。
最近は、どの病院も「皆様の声」を集めるノートや投書箱を用意しているが、わざわざ書くのもなぁと躊躇してしまう。
医療関係の方、介護関係の方のように患者を、高齢者を「一人の人間」として、尊重してくれないか。
=======================
忘れたころに時々アナウンス。
私の情報発信(雑誌連載、ブログ更新、読んだ本、セミナー案内、面白コラムのリンクなど)を「Facebook Page」でまとめています。個人のアカウントではなく、Facebook Pageです。
時々、「いいね!」してくださる方が現れ(感謝!)、それなりの人数になっています。
田中淳子公式Funページ。(誤字ではありません。Funです)
※公式も非公式もないんですけども、なんとなく、公式Funページ。