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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

【新入社員】飲み込みが早くて驚いてしまう

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多くの企業の新入社員研修に携わってきた中で、今年とても強く感じたことがあります。

それは、

「飲み込みが早い!」

ことです。

もう驚くほど飲み込みが早い。

たとえば、

「テキストのここからここまで(5-6P分)を5分で読んで、3分で隣の人にポイントを説明してください」

といった課題を出すとします。

初見のテキストです。たとえば、ビジネス文書について書かれたものだったり、ロジカルシンキングについて解説されたものだったり。そういう初見のテキストについて、講師が説明していない時点で、「5分読んで、理解して、3分以内に他者に説明できる」のです。

これはびっくりするほどです。

説明を聴いていると、ポイントを押さえているだけではなく、「この中で、特に私が重要だなと思ったのは・・・」といった自分の考えや解説を添えたりもしています。

もう明日から講師できそう。

他にも、たとえば、朝礼後に「3分間スピーチ」を組み込んでいる企業は多いのですが、「プレゼンする際は、"これから、3つお話します。●●と●●と●●です"とAgendaを先に言ったほうが聴き手も心構えができるのでいいんですよ。」と1回フィードバックすると、その翌日から全員がびしっと「Agenda→本論」という構成で話せるようになります。

「プレゼンタが質問を受けた際は、即答を避け、まずは、"こういう質問ですか?""こういう質問でよろしいでしょうか?"と意図を確認したほうが、質疑応答が短く効率よく進みますよ」とお話すると、その瞬間から、誰もが質問を復唱して答えられるようになるのです。

これ、結構高度なテクニックなので、30代40代の方向けのプレゼンテーション研修でも、「質問の復唱確認」は皆さん、すぐ忘れてしまうんですよね。ところが、新入社員は頭が柔らかいからか、一度言われたら、本当にすぐできるようになるんです。

今年はそういう場面をたくさん見ました。

新入社員はとにかく飲み込みが早い! 
素晴らしい。


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一方で、どなたも苦労しているのが、敬語です。

敬語は本当に難しいようです。20数年間、敬語と縁なく過ごしてくるとそうなりますよね。

親御さん世代も日常生活できっと敬語をほとんど使っていないのでしょう。
身近で接する、使う機会がないものは、身につくチャンスもないので、苦労しまくっています。

尊敬語と謙譲語の違いとか使い分けも難しいようです。

そりゃそうだなあと思います。

たとえば、友達に、「お前、今日はどこへ行くんだよ?」と尋ねるといった会話しかしていなければ、

「わたくしが参ります」

「鈴木様がいらっしゃる予定です」
も使う機会がないわけで、「参る」「いらっしゃる」のどちらがどちらだったか、分からなくなる、といのはうなずける話です。

「今日は、サンドイッチを食った」としか言っていないのに、会社に入ったら、急に、

「よろしければサンドイッチ、召し上がりますか?」
「そのサンドイッチ、私がいただきます」

と言えるはずもない。

まあ、日本語なので、すぐに慣れてくるのでしょうけれど、敬語は年々苦手意識が強くなっているような気がします。

半年もしたらだいたいOKになるはずです。上達の近道はないので、どんどん使ってみてください。
そして、言い回しが分からない時は周囲の年長者に教えてもらえばよいのです。

   

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