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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

マンションの理事になってみた。

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現在の住まいに入居して9年目。2年目の時、立候補して理事になった。建物が新しい内に理事になっておけば、大した問題も起こらずいいなぁと思ってのこと。

その後、順番はほぼ一巡したそうで、2巡目に入ったため、先日の総会で、「役員の決め方、どうする?」という話になった。また「くじ引きで行きますか」という空気になりかけたので、「私、やります」と立候補。

こういうのを決める際、「くじ引き」というのは個人的に好きではなくて、というのも、公平なようでいて、それぞれに「事情」ってものがあるだろうし、「原則全員持ち回り」でよいけれど、「その条件の元、できれば主体的に立候補で決める」ってのがいいと思っている。(あくまでも、私の好みを言えば)

昨日、新役員体制での1回目の理事会があり、昨年までにどんな懸案事項があり、何が解決し、何が未解決で、今年は新たに何を検討すべきなのかをまず聴いた。主に管理会社の方と前理事の方から。

全戸に配布される理事会議事録を毎度読んでいても分からないことがたくさんあって、実際に管理会社と前任者からの引き継ぎを聴いていたら、まぁ、色々驚くことが。


たまたま昨年の理事に「不動産関連の仕事をしている方」と「住宅の設備関連の仕事をしている方」のお二人が混ざっていたそうで、共有部の不具合に対して、業者から出てきた見積もりのおかしな点に2人同時に気付いてくれたらしい。彼らが独自に調査してみたら、「不具合が起こったこと自体がメンテのミス(の可能性が大)」だとわかり、管理会社とそこから依頼されていた業者がメンテをきちんとしなかったことで起こった不具合箇所の大工事が提案され、それが実に3ケタの数字で、びっくり。(100万単位の金額)。

●工事をすべき状況に陥ったこと自体が管理会社とそこからオーダーされているメンテ企業の手抜きによるものと思われる
●そのことを隠して、「壊れたので交換しましょう」と高額な見積もりが提示
●独自に他社で相みつを取ってみると、半額程度でできるという数字が出てきた(←同じ材料を使っているのに)

・・・・というわけで、もし、不動産・建築関連の知識がある人が理事にいなければ、「それは仕方ないかぁ」と100万単位の支払いをして、工事を依頼していたかも知れなかったところを、知識がある人がおかしな点を指摘できたことで、工事費用をかなり抑えることができるようになったというのが前期までの経緯だということだった。


マンションの区分所有者も、そこから選出される理事も、不動産や建築、電気、工事関連については素人である場合のほうが多いはず。

そうすると、提案された工事がいいのか悪いのかも判断ができず、「このまま放置すると、エレベータが動かなくなります」とか「このままにしておくと、水道が動かなくなります」などと言われれば、「そうなのか、それは困る」と思うだろうしし、金額についても、「どの程度が適正か」はわからず、「こんなもんかなぁ」「仕方ないかなぁ」と承諾してしまう場合がほとんどのように思う。

不動産や建築の専門家からすれば、マンションの住人からなる管理会社なんて、赤子の手をひねるようなものなのだろう。

仮に法律的な問題が発生しても、施工会社も管理会社も企業で、こちらは一般の個人となると、なかなか話し合いも難しい。(なんせ、向こうは企業組織である)


うちのマンションに、弁護士など法律関係の仕事をしている人はいらっしゃらないようなのだけれど、マンションには、法律に詳しい人と建築関連に詳しい人がいると心強いだろうなぁ、と思った次第。


それにしても、マンションの「理事会」って、適当にやろうと思えば、1年無難に過ごせるだろうけれど、自分たちの住まい、自分たちの大切なお金を使ってメンテをしていくという意識があれば、きちんと仕事をすることも大事だ。 

普段接点のない方たちとの話し合いは、色々勉強にあることも多い。(不動産管理のこと、建築のこと、電気・機械関係のことなど)

楽しく理事をやって行きたい。

昨日の1回目の理事会には3時間もかかったので、次回から、どう短縮するか、を自分の挑戦課題としたい。

「ファシリテーション」のスキルが磨かれるチャンスだ。  #超ポジティブシンキング

ところで、「大規模修繕はいつごろ?」と管理会社の方にお尋ねしたら、「2020年が終わってからが絶対にいい!」と強く強調されていた。

東京五輪の関係で、建築関係のあれこれは、どんどん高騰しているから、とのこと。

昭和30年代の話のようだわ。


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東京五輪(1964年)といえば、

【奥田英朗の『オリンピックの身代金』】

この本には、前の東京五輪の建設ラッシュについて詳しく書かれている。東北地方からの出稼ぎの人たちがひどい環境で工事に携わっていたことなど。

奥田英朗の本で少し異色な印象のあるミステリーだけれど、凄い濃厚な内容で、読みごたえがある1冊。

 

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