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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

新入社員研修の風景⑧:人事部や講師の矛盾。

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「学生と社会人の違いは何ですか?」

「働くってどういうことですか❓」

「今日からは"一人前"の"社会人"として扱われますよ」

「責任があるんですよ。もう親の庇護のもとにあるわけではありませんよ」

「社会人としての自覚をもって」

「オトナとしてきちんとした振る舞いを!」

・・・・・・・・・・・

きっとどの企業の人事部も人材開発部も、あるいは、配属先の上司も先輩も、新入社員研修を担当する講師も何度も繰り返し口にしているであろう、これらのセリフ。

はい、そうですね。正しい。

「オトナとして扱いますよ!」
「もう子どもじゃないんですよ」
「学生気分は捨て去ってくださいね」
「一社会人として自覚して行動してくださいね」

・・・と言いつつ、一方で、

「今年の新人の子たちって」
「女の子のほうが元気いいですよね」
「男の子ももうちょっと頑張ってもらいたいんだけど」

などと、オフィスで言ってませんか?

もちろん、当人たちに「女の子は4グループに分かれてー」とか「女の子も男の子もまぜこぜでチーム編成してー」などと言うことはないでしょうが(今、これを言うと「セクハラ」になる)、
陰で、裏で、言ってません?

「女の子は強いよねぇー」
「男の子のお弁当持参率、今年も高いねぇ」

などと。

「オトナとして扱うよ」といいつつ、「男の子、女の子」。


女性、男性と言いましょうよぉ~。

大人なのだから、お互いに「働く大人」として対等ですよね。

女の子、男の子・・・。それは、郷ひろみにだけ任せておきましょう。

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