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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

新入社員研修の風景⑦:チャンスの神様の前髪。

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新入社員研修中に配属先が決まることもあり、一喜一憂、悲喜こもごもな状態になることもあったりするので、ほんの少しのキャリア研修を挟みこんだりします。

たとえば、「計画された偶発性理論」(現在は、「偶発性学習理論」と言うらしい。キャリア・コンサルタント試験のテキストにはそう書いてありました)とか、金井壽宏先生のキャリアドリフトの考え方や節目のデザインの話などを紹介したりします。

そんな中で、「チャンスの神様は前髪しかないといいますし」なんてことをちらっと話したところ、ある新入社員の男性が「はっ!」と言い、少し嬉しそうな表情を浮かべました。

「今、はっ!と反応されましたが、何か、心当たりでも?」と尋ねると、
「いや、そうじゃなくて、親がよく"チャンスの神様は前髪しかない"って話をしていたんで、親に聞いていたことが出てきたと思って」との答え。

なるほど。親御さんから「チャンスの神様」について既に聴いていたのですね。

それじゃあと宿題を出してみました。
「ぜひ、帰宅したら、親御さんに"チャンスの神様"の話が出てきたよ、とお伝えください。なんておっしゃったか、後日、また教えてくださいね」

翌週、再びその企業の研修を担当した時、まっさきに確認しました。

「親御さんと"チャンスの神様"についてお話しなさいました?なんておっしゃってました?」

すると、彼はこう話してくれました。

「母に"チャンスの神様の話が研修で出てきたでー"と言ったら、"前髪掴んだだけじゃあかんのやで。活かさなあかんで!"と言われました」(※)

・・・素晴らしい。大阪のオカン。

それにしても、イマドキの若者は、親御さんとよく話すのですね。感心しました。

別の男性は、「オカンに、電話応対の練習が難しかったって話したら、"そんなん、職場で先輩のを見て、真似して覚えたらええねん"と言われた」(※)などと新入社員同士で話していました。

「電話応対の練習のこと」なんて、親御さんと話すんだぁ、とびっくり。

今年も素直で真面目な新入社員が多い新入社員研修の風景です。

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※大阪弁の再現が正しくないかもしれません。ご容赦ください。

新刊本の紹介です。読み始めたば かりなのですが、出だしがオモシロくて、紹介。

自分だって年上の人をやいのやいの行って来たのに、自分が年下からやいのやいのと思われていないわけがない。
あの人終わってるな、などと心の中で思っていても若者が言うわけじゃない。だから気づけない。

日本は、「年下側の義務」ばかりが強調される(挨拶しろ、敬語で話せ、など)が、「年上の義務」だってあるんじゃないか。
それは・・・、

というような内容の本です。

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