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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

ワーママ動画から:「あえて時短を選ばなかった」という例もある。

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前回の続きです。)
*おととい2015年2月25日、勤務先グローバルナレッジネットワークで人事・人材育成ご担当者を集めたコミュニティ活動「OJT茶話会」のイベントを開催しました。今回のテーマは、「ワークスタイルを"じぶんごと"で考える!」でした。サイボウズのワーママ動画仕掛け人、男性の育休体験者をスピーカに、来場者と共に「働き方」「組織と個人」「仕事とプライベート」といったことを議論しました。今回で14回目のこの集まりは、2011年6月に5社のお客様とで発足、私が主宰し、興味関心がある企業にお声掛けし、現在ではメンバは23社になっていいます。参加のルールは、立ち上げ当時のメンバで決めまして、「Give Give & Take」。持ちつもたれつ以上に、「他者(他社)への貢献」が基本精神で続けている活動です。

「ワーママ動画」「ワークスタイル」「企業の取り組み、個人の工夫」などをネタにみなさんで「対話」(ダイアローグ)をした中で、こういう例が出てきました。

あるSIerに勤務されている女性のお話です。


「育休明けに時短を選択することもできたが、私はあえて選択しなかった。なぜかというと、一つは時短を選んだとしても、そうそう帰れないだろうなあと思ったから(仕事量から)、もうひとつは、時短を数か月続けることで自分だけではなく、家族のそのペースに慣れてしまい、なかなか時短から通常勤務に変えられないだろうなぁと思ったからです」

ふむ、なるほど。

そういう考え方もあるのですね。

「生活のペース」って一度できるとなかなか変えにくいものですよね。それも大人だけならまだしも、子どもにとっては、ペースの変化は、かなりストレスになるのかもしれないと思います。

実際、生後7ヶ月くらいで保育園に入れられた方は、「まだ赤ちゃんだったので、そんなに苦労しなかった」なんて言ったりしますが、「1歳過ぎてから」の保育園通いは、慣らし保育を経ても、それなりに子どもも大人もたいへんだったりするケースも多いようです。

「あえて最初から時短を選ばなかった」というのは、はたから見ると「大変だろうなぁ。最初からフルタイムじゃ苦労するだろうなぁ」と思ったりするし、「会社が認めてあげなかったのだろうか?それはいいのか?」とよからぬ批判を呼んだりもするかもしれませんが、本人の選択の結果、フルタイムという場合もあるですね。その方が、総合的に見てよさそうだから、と。

それぞれの方の考えを聞くことで理解が深まることもあります。


サイボウズの大槻さんの話の中に、

「いままでの日本はモノカルチャーで来たけど、モノカルチャーじゃないんだ、いろんな働き方があるんだという多様性をそれぞれが受け入れていくことが大事」

というのがありました。だから、「女性だからこう」とか「男性だからこう」ではなくて、一人ひとりが自分はどうしたいのかをちゃんと考えることだよね、と。


サイボウズさんは、かなり先進的で、たとえば、最大6年間の育児休暇制度があったり、多種多様の制度が整っているのだけれど、だからといって「男性も全員が育休をとりなさい」という風にはやっていない、と。それをしてしまったら、「結局、またモノカルチャーになってしまう」だから、

「会社としては働きやすい環境作りのための選択肢はたくさん整えるから、社員一人ひとりが、自分の考えや家族の状況に合わせて、ちゃんと"じぶんごと"で考えてね」

と言う風にしているのだそうです。

選択肢がある、という考え方は非常にいいですよね。

「これじゃないとダメ」ではなく、「これもできる」「ああもできる」・・・「で、自分はどうしたい?」という風に考える。

「時短取らない」というのも「それぞれの考え」で、まさに「モノカルチャーじゃなくて、選択肢から自分で選んでいこう」という話だなぁ、と自分なりに理解を深めました。

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この「サイボウズ動画」と「男性の育休」と「全員でワークスタイルを考える」イベントでの気づきや学びは、いろいろあるので、もうしばらく続きます。

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