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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

組織内で内紛するのは、平和な証拠なのかもと思ったお話。

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以前、どこかに書いたことがあるのですが、知人(というか、大学<社会人クラス>のクラスメイト)が、海外青年協力隊のようなボランティア活動として、どこかの国に出向き、1年間のボランティアをしたことがありました。衛生の啓蒙活動だったか予防接種の推進だったかなんだか細かいことは忘れましたが、覚えているのは、彼女が所属していたチームは4か国の人間で構成されていたという点。

アメリカ人、カナダ人、フランス人、そして、彼女を含む日本人。

1年間も言葉も通じるような通じないような4か国の人と一緒に活動し、しかも、文化も価値観も何もかも違うなかで、さぞもめごとが多かっただろうと推察しました。

「あの●●人が気に入らない」
「■■人は、何を考えているんだ」

・・・そんな風に、最初は人間関係とは別のところで起こったイライラが、人間関係にまで飛び火する可能性ってあるだろうな、と。

で、彼女が帰国した時開催した「お帰りなさい」会で、そのことを聞いてみたのです。

「相当もめたのでは?」
「けんかも多々あったのでは?」

と。

すると、

「それが、ただの一度もなかったのです。私も意外だったのですが」

とのこと。

聴けば、

「毎日、自分たちの生命(衛生面、紛争?などにより)が脅かされるリスクと戦いつつ、ミッションを遂行する必要があった。

だから、皆で考えていたのは、「この国に役立つことをしよう、に加え、私たち全員が1年間サバイブしよう、ということだった。生き残る、生き延びることを最大の目標の一つにしたとき、何人だとかいって揉めるなんでナンセンスで、共通の、それも、極限の目標があると、けんかなんか起こらない」

・・という話でした。

これ、すごく面白い。

組織内で内紛が起こることって多々あると思います。

5人のチームで2人が仲悪いとか。

それ、実は、「まだまだ暇、余裕がある状況」だからなのかも、と思ったのです。

内紛している暇があるほど平和、といいうことなのかも、です。

文字通りのサバイブする必要がある状態、というのは、こまごまとした人間関係を云々している余裕などない。

・・・内輪もめは、ある意味”平和”な証拠、と思うと、そういう人間関係に別の見方ができるように思います。


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