いじられるキャラ
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入社してきたばかりの若手営業と一緒に仕事をした時のこと。
顧客先の会議室に案内され、座ろうとしたら、どこかに足をぶつけたらしく、「かーん」という音が。
「だ、大丈夫?」と声を掛けると、「あ、またやってしまいました(テレ」といった反応。
目の前のお客様も微笑んでいらっしゃる。
訊くと、お邪魔するたびにどこかにぶつけたり、何か音を立てたりしているらしい。
お客様もそれをご存じで、一緒になって笑ってくださる。
いいな、こういうの。
若手とか初心者とか、修行中の身で何が大事って、「かわいがられること」「いじられること」ではないかと思うからだ。
ぶつかるとか転ぶ、がポイントではもちろんない。
「かわいがられる」
「いじられる」
「構われる」
・・・これは、初心者として学びのまっただ中にいる人にとっては、自分自身の成長のためにとても大事な要素だ。
いじられる、かわいがられるというのは、まわりから「気に掛けられている」ことにも通じるだろう。
先輩からすれば
・いじりがいがある
・かまいがいがある
後輩のほうが、あれこれ教えたり、諭したり、褒めたり、注意したりしやすい。
いじられやすい、かわいがられやすい、お茶目ですなおな人は、成長スピードも速いような気がする。
逆にいえば、「頑固者」「隙のない人」は、他者からの指導を受けづらく、損をすることも多いに違いない。
言うまでもないが、「嫌がる相手」をいつまでも「いじる」というような「いじる」「かまう」ではない。愛情の土台の上にある「いじる」「かまう」である。
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