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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

世界をどうとらえるか

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夕べは、岡山から仕事で東京に来ていた知人を交えた会食があり、彼は、新宿に初めて降り立ったそうで、面白い(私にとっては)感想を述べていた。

昨日は、水曜日、月末でもなく、ただただふつうの水曜日。そして、会食は、新宿西口の飲み屋街にある居酒屋。しかも、18時集合。

その界隈はまだまだ人が”まばら”で、呑み目当ての客よりは、副都心から新宿駅へと帰途につくビジネスパーソンが歩いているような時間帯。 とにかく、人は”少ない”。

新宿の夜は、18時ではまだ始まっていない。

岡山の知人は、お店に到着するなり、こういった。

「新宿って、人多いんですねー」
「すごく混雑してますねー」

ん? 窓の下を見下ろすと、やはり、人は”少ない”。

なるほど。

その後、「新宿は初めて」の彼と都内で仕事する3人とで「混んでいる」「人が多い」「夜の早さ・遅さ」について話が盛り上がった。 「夜の早さ・遅さ」というのは、たとえば、「東京だと20時くらいから混雑してきて22時なんかすごく人歩いているよね」「岡山だと19時には人、いなくなりますね」なんて話。

このことで思い出したのは、アメリカアリゾナ州に出張した時の「オムレツ」事件である。

アリゾナ州にあるグローバルナレッジUSのトレーニングセンターで受講した時のこと。全員がアメリカ人で、たった一人の日本人。車も持っていないので、講師が私をランチやディナーに連れていってくれた。「どうせ私も別の週から出張で来ていて、昼も夜もFreeだから」と。

トレーニング最終日、彼女は、「友達に教えてもらったとっておきの”オムレツ”のお店に連れて行ってあげる!」と車を走らせた。

メニューを見ると、いろんな種類のオムレツが。

中に、「これは卵が4個」と書いてあるものがあった。その他のメニューには、卵の数は書いていない。

『うわー、一人分なのに、卵4個なんて”多い”! じゃあ、明記していない”●●オムレツ”ってのにしよう!』

数分後、目の前に出されたオムレツは、”巨大”なものだった。

「これ、一人分?」
「Yes!」
「Wow!」

・・・・確認したら、卵の数が明記していないオムレツには、”デフォルト”で6個の卵が使用されているのだった。

世界を正しくとらえているつもりでいても、しょせん、自分の知識と経験からなる「枠組み」で世界を見ているだけなのだ。

新宿は、「空いている」とも言えるし、「混んでいる」とも言える。

卵の数が”3個”とわざわざ明記されているのは、「それが他のメニューより卵の使用料が多いから」と思うことのは日本人の私で、アメリカ人にとっては、「格別少量の卵で作るメニューだから」だった。



それにしても、卵6個のオムレツなんて、食べられるもんじゃありませんが、エスコートしてくれたアメリカ人(女性です)は、ペロリだったのもまた思い出深い。



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