「若手育成」「後輩指導」よりも「若手の成長支援」という言葉を使うようにしている
昨日2013年10月17日(木)と本日10月18日(金)、2日間にわたり、勤務先グローバルナレッジネットワークにて、お客様をお招きした「人材育成」にかかわるイベントを行っています。
昨日は、私の「若手の成長を支援する。」という2時間セミナーがあり、大勢にご参加いただきました。ありがとうございました。
2時間の中で、少しお話ししては、そのテーマについて、ペア、もしくは、グループで対話(ダイアローグ)をしていただくようにしました。非常に盛り上がっていました。やはり、人材育成は、どの企業でもどの立場でもどの役割でもどの年齢にとっても課題なのですねー。
さて、いくつかのトピックを軸にお話しした中で、
「指導」「育成」と言わず、「成長支援」と言いたい、
も一つのポイントでした。
企業のOJT支援を始めて今年で11年目になり、私個人としても1万人を超えるOJT担当者の方と接してきましたが、OJTの制度が充実すればするほど、OJT制度があることが企業に浸透すればするほど、副作用として、若手が「制度があって当たり前」「OJTで何を教えてくれるのか」と受け身になっていく現象が散見されるようになってきました。
私が2011年から主宰している、人事・人材開発担当者のコミュニティ活動『OJT茶話会』でも、各社人事・人材開発の方が、「若手が教えてもらうのを当たり前と受け身になる」「OJT制度ありきになる傾向が・・・」という声が時々出てきます。
そこで、「育成」「指導」ではなく、「成長支援」なんです。
「指導」「育成」というと、どうしても、主語が上司や先輩側になってしまう。
「上司が部下を指導する」
「先輩が後輩を育成する」
・・・こうなる。
でも、育つのは、あくまでも本人。若手自身です。
となると、私たち上司や先輩ができるのは、すべきことは、
「成長支援」
なのではないだろうか。
そんな風に考え、最近は、「成長支援」という言い方のほうを好んで使っています。
「たかが言葉づかい」です。
「たかが言い回し」です。
が、意外と、「どう表現するか」が「物事をどうとらえるか」「物事をどのような枠組みで見るか」に影響するものだと思います。
「成長支援」という風に表現すれば、「あくまでも学び成長するのは”あなた”なのだ」と部下や後輩に言うことができるし、そのスタンスで接することもできるようになります。
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G-tech2013。
本日は、中外製薬中村様に「成長企業の人財育成」と題したセミナー(2h)をご担当いただきます。
2007年に中外製薬様がOJT制度を発足したときから、OJTコーチ(担当者のことです)の研修を担当しています。
中外製薬様の人材育成部は、ほんとうにパッションがあり、現場とうまく融合しながら、人材育成を進めていらっしゃいます。一緒に仕事をさせていただく中で学ぶことも数えきれないほどあります。上記の『OJT茶話会』のメンバでもいらっしゃいます。『OJT茶話会』で中外製薬の人材育成部の取り組みや中村様のお話しを聞いた、他の人事部・人材開発部の方が「感動した」「もっと自分もパッション持って取り組もうと思った」とおっしゃるほどです。
今日は、どのようなお話しをしてくださるのか、とても楽しみです。
13時からのセミナーは、私がアテンドし、Twitter中継をしたく思います。ご興味あれば、ハッシュタグ #g2kgtech で追う、もしくは、 @TanakaLaJunko をご覧くださいませ。
★中外製薬様の事例は、こちらからご覧になれます。