「赤ペンでの文書添削」ってやればやるほど、自分の文章力だけ向上してしまう
昨日は、日帰りで尼崎のほうまで出張してました。帰りにJR福知山線(宝塚線)に乗っていたら、途中で20歳くらいの女性5-6人組が乗り込んで来て、その姿に「どひゃー」となりました。
●顔から大量の血を流している人
●目が飛び出ている人
●顔が割れている人
●腕や脚に包帯を巻いて、そこから血がにじんでいる人
●顔に大きなファスナーがついて、ファスナーが開いている人
怖い、怖い、怖いよ。
18時ごろの電車に乗って、談笑しているのです。怖い。
さて、本題です。
ITproサイトでの週間連載「若手育成ワンポイントレッスン」19回目、公開されました。
第19回 「赤ペンでの添削」は逆効果
これ、以前からずっと思っていることなのですが、よく先輩社員たちが「後輩の文書添削に時間かかって大変!」「まっかっかにして戻しているよ」といい、ずいぶんの時間を割いているようなのですが、逆効果なんですよね。
新入社員研修を1990年に開始した際、私たちも新人の書く日報に手を入れ、誤字を直し、文章を修正し、ってやっていましたが、途中で、「これ、彼ら・彼女らの”学び”につながっているのか?」と気づき、だんだんとその方法をやめました。
今では
●誤字には○をつけて返す
●言い回しが変なら、マークつけて返す
+
●「この部分がこうだから、考え直して」的なメッセージを添える
というような対応に変わっています。
これでずいぶん新入社員の文章はよくなります。自力で考えるのが一番なのですね。
ジョーダンで言うのですが、
「自分の文章力を上げたいなら、他者の文章を添削したらいい。
後輩の文章添削を真剣にやればやるほど、文章力が劇的に向上するのは添削している先輩側ですよ♪」
と。
かなりウケます。
ある時、あるメディアの編集長に聞いたことがあるんです。
「デスク(副編集長)になり、記者の記事を直したいと思うけれど、絶対に直してはいけない。本人に直させないと彼らの文章がうまくならない。手を出すのではなく、口を出す。話し合う。かなり大変な仕事だけど、人を育てるためには、そういう指導が必要なんです」
そうなんですよね。
赤ペンで添削。 見直してみたいところです。
==============
【お知らせ】
来る2013年11月15日(金) 日経BP社・『日経コンピュータ』誌主催で拙著の出版記念セミナーを開催していただきます。
●3時間のセミナー
●1時間のトークショー(豪華ゲスト!)
●30分の会場からのQ&Aセッション
を予定しています。
拙著『ITマネジャーのための現場で実践!若手を育てる47のテクニック』も参加者全員にプレゼントです。
まだお席があるようです。
ぜひお越しくださいませ♪