中外製薬様「成長企業の人財育成」セミナー~「人財育成部門で働く」ことの矜持を見た!~
先週2013年10月17日(木)-10月18日(金)の2日間、勤務先グローバル ナレッジ ネットワークにて、コーポレートイベント「G-tech2013」を開催しました。 IT人材育成に関わる多くのセッションがあり、企業事例、各ベンダーの方のプレゼンあり、と盛りだくさんでした。
私が参加し、実況ツイートもしていた「中外製薬」さまの事例は、参加された多くの方が非常に感動された様子で、「すごい」「素晴らしい」という感嘆の声も聞こえたほどです。お話しくださいました、中外製薬人財育成部副部長・中村和雄様、ありがとうございました。
中外製薬様とは2007年からOJTに携わる「OJTコーチ」の研修で毎年4月にお邪魔しています。 OJTの制度だけでなく、人財育成について非常によく考えられた仕組みや制度、取組みがあり、素晴らしいのですが、以下の点については、「うわー!」と思いました。
1. 人財育成部に「部門マニュフェスト」がある
→ 詳細は触れられませんが、とにかく、部門の「マニュフェスト」があるんです。人財育成部とはどういうことをする部署で、何にコミットしているのか、を表現したものです。 新しく人財育成部に配属されたメンバにもマニュフェストをきちんと理解させることから始めるとのこと。部門マニュフェストという例を他社では聞いたことがないので、驚きました
2.人財育成部のメンバに成長ラダー(階段)がある
「人財育成プロデューサー」として、徐々に求められることのレベルが上がっていくようになっています
3.人と組織をよりよく変えていく(成長させる)ために、人財育成部門のメンバは、あきらめず、ひるまず、くじけず。イニシアティブを取っていくこと!
4.人財育成に携わる人自身が常に自己啓発すること。ストックを増やさねば、アウトプットできないから
よく「人材育成部門」(中外製薬様は「人財育成」と呼んでいます)と、「現場」は「VS.」な感じになることが多く、「現場が”育成”に協力的ではない」VS.「人材育成って現場に密着していなことを変なタイミングで計画してくる」といった対立構造が生まれてしまうのですが、中外製薬さまでは、人財育成部門の方が、現場によく足を運び、現場の声を広い、研修に来ている現場の方ともインタビューを密に行い、現場密着の人材(財)育成を企画、運営しているのですね。
本当は大事なことなのだけれど、人事とか人材開発部門の方は、なかなかこれができないようで、「もっと現場に出ていかねば!」といった声が参加者からも漏れていました。
中村さまは、「人財育成部門の人間が机に向かって”頭”で考えているなんてダメで、ちゃんと現場に通い、現場と話し、”身体”で感じて、”肌”で感じて企画・運営しなければ」とおっしゃいます。
そして、いろいろな抵抗、軋轢もあるかもしれないけれど、「人と組織を今よりもっとよくするのだ!」というパッションを持ち、ひるまず、あきらめず、くじけず、リーダーシップをとることが大事とも。
私もOJTの部分でお手伝いしていますが、おっしゃる通りのことを研修の現場でも体現されていて、いつも「すごい!すごい!」と思っているのです。
これぞ「人材(財)育成に携わる方の矜持だ」と感動したセミナーでした。
ご来場くださった皆様、セミナーをご担当くださった多くの皆様、ありがとうございました。
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●G-tech2013 実況まとめ (1日目:2013年10月17日(木))
http://togetter.com/li/578170
●G-tech2013 実況まとめ (2日目:2013年10月18日(金))
http://togetter.com/li/578830
●G-tech2013 中外製薬様事例 実況まとめ (2日目:2013年10月18日(金))
http://togetter.com/li/579394
★中外製薬様サイト
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/index.html
★中外製薬様事例(2009年作成)
http://www.globalknowledge.co.jp/gkservices/cases/2010chugai.html