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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

新人時代の失敗談

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「わーい、わーい、4月1日は月曜日だー。エイプリルフールネタで今年も行こう!」などと浮かれていたら、同僚の横山哲也は、同時期に「エイプリルフールだけど、自分の失敗談を披露しようじゃないか」というコラムを書いていて、軽く敗北感を味わった私です。

ま、いいのだけれども。

横山のコラムのタイトルは「武勇伝」となっていますが、「失敗体験」のてんこ盛りです。今やったら大変なことになるようなこともあるわけで、20数年前というのは、まだまだのどかな時代だったのですねぇ。

今の新入社員というのは大変です。失敗をなかなか許容してもらえません。そもそも「失敗体験」をする機会自体が激減しています。

先輩や上司も、「失敗から学ぶほうが、成功から学ぶよりうんと大きな成長が見込める」と肌感覚で理解しているものの、その「失敗する」機会を作ったり、与えたりすることが難しいのです。

前にも書きましたが、あるメーカーの方が嘆いていました。

「僕らの新人のころは、あれこれ試作させてもらって、失敗してもいいからやってみろ、と周りも認めてくれていた。だけど、それを今の新人にさせようとしたら、上司から、”コスト削減の時代だ。新人に失敗作なんか作らせて無駄なコストを使わせるな”といわれ、失敗体験をさせられないのですよねぇ」

ホントに世知辛い世の中です。

さて、横山の「ひそみに倣って」(←用法としてふさわしいかビミョー)、私も、もう何度も書いたような気がする新人時代の失敗談をば。

1つ目。

配属先で人生初FAXを見た私、先輩に「これ、FAXしておいて」と指示され、FAX機の前に。スタートボタンを押すも、紙が戻ってくる。何度押しても、戻ってくる。先輩に「●●さん、何度やっても戻ってきます」と言うと、「あのねー、田中さん、これが直接送られると思ったわけ?」と苦笑され、いくら理系オンチでも、「んなわけないな」と悟った、という出来事がありました。ははは。笑えます。自分が。

2つ目。

・・・あ、1つ目しか思い出せません。新人時代は失敗より、「とにかく出来が悪かった」という記憶しかなくて・・・。

というわけで、いきなり飛んで、

2つ目。2008年の思い出です。(40代半ばの出来事です)

大阪のお客様先で、研修をスタート。開始直後に床の穴にパンプスのかかとがスポッとはまり、無理やり抜いたら、靴底が全部はがれてしまいました。

かかとと靴底が一体化したつくりの靴です。はがれるともう歩けないのですよ、これ。1時間はそれでもなんとか講義と演習をし、休憩時間に担当者さまに「アロ●●ルファー、ないですか?」と相談。持ってきていただきつけたもののだめ。

どうしよう? 研修が終了したら、今晩は東京に戻るのだけれど・・・と思っていたら、担当者さま、「田中さん、その靴、貸してください。靴屋にいって修理してもらってくるから!」と預かってくださいました。

私は、スリッパをお借りして、午前から午後までずーっとスリッパで研修を進めました。

担当者様(20代の男性です)は、シンデレラのガラスの靴を抱えるかのように、私めのパンプスを靴屋さんに持っていって、応急処置をしてきてくださいました。

「応急処置なので、東京まで持つかわからないといわれました」とのこと。

研修をどうにか終え、その仮になおったパンプスを履いて、大阪駅まで。そして、駅前の大丸でパンプスを購入し、無事帰途に着きました。

まさか研修の最中にパンプスの裏が全部はがれる事態に陥るとは! びっくりです。

23歳から45歳までいっきに飛びましたが、間の20数年でも数々の失敗があったはず。いや、ありますが、また、それはおいおい。(お客様先の玄関前で15分間立たされた思い出もあります。しかも、30代後半の出来事。)

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これを書いていて思い出したのは、同僚の失敗談ばかりです。

後輩のA子さんの失敗。後輩のB子さんの失敗。それはそれで時効だし、面白いので、また別の機会に書いてみたいと思いまする。

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