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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「新人をプロジェクトに入れたい」とクライアントに話し、もう承諾を得ている。

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以前、こんな話を聴いたことがあります。

「新人をプロジェクトに入れようとしたら、クライアントから断られたんです。”手弁当でいいですから””OJTの一環で会議だけでも参加さえていただけませんか”と。でも、”ダメです。役に立たないし”とにべもなく。 ”手弁当といったって、うちの会議室で一つ分席を使うわけでしょ”という勢いで、取り合ってもらえませんでした。 新人を現場で鍛えるのも難しい時代になってきたんですかねぇ・・・」

これ4年ほど前の話ですが、「うわー、大変なことになってきたぞ」と思ったものです。クライアントにしてみたら、「よその新人の育成なんか手伝ってられない」ということなのかも知れません。そういう余裕がないというか。

もちろん、見聞きした中でこれはレアケースで、「新人が入る」ことに対しては、クライアント側が寛容な場合のほうが多いとは思います。

そんな中、まもなく6月に新入社員が配属される企業のOJT担当者の方が、新人の投入について、既にクライアントと話し、了承も得ている、という例を聴きました。

「来月から新人が来るので、このプロジェクトに入れて、一緒にやっていこうと思っています。新人がつきますが、よろしくお願いします、とお客様に話したら、先方も”おお、ええよぉ!”と快諾してくださいました。だから、もう準備万端です」

というのです(ちなみに、関西)。

スゴイ! すごい! 初耳。

この手回しの良さに感動してしまいました。

新入社員の配属が6/1とか7/1といった企業が多いと思いますが(IT業界の場合)、配属直後の数日間くらいまでは計画を立てていても、「この案件を担当させる」などということは、案外配属後に検討し、そこから、顧客との調整が始まることも多いと思うのです。

でも、まだ、だれが配属されるか辞令も降りていない段階で、「うちに一人来ることは決まっているので、とにかく、この案件を担当させていただきます。よろしいくお願いします」と早めに顧客に伝えておくなんて、しかも「ええよぉ」と言ってもらえる関係を作ってあったなんて、この先輩の元に配属される新入社員は、幸せ者ですね。

ぜひぜひ、現場で厳しく鍛えられ、一日も早く、素敵なエンジニアになっていただきたいと思います。

クライアント側も自社だけでなく、相手企業の新人の成長に関わっていくことができたら、若手はいち早く一人前になれるし、結果的には、クライアント企業にとってもメリットをもたらしてくれるのだと思うのですよねぇ。(理想論かもしれませんが)

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