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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

2歳児を最後まで歩かせてくれた”ポンジュースパワー”に感謝♪

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春分の日。甥っ子(2歳9か月)と二人で遠出しました。初体験です。

電車を3本乗り継いで、「地下鉄博物館」へ。さらに、そこからある街のショッピングモールへ。

いやぁー、緊張します。

なんせ、「無意味に走るのが大好き2歳男児」です。ホームだろうとどこだろうと走り出します。危ない、危ない。フード付きのコートを着せていたので、フードをつかんで追っかける、追っかける。

11時に甥っ子宅を出発し、帰宅は17時。実に6時間も二人だけで過ごしました。

もうね、もうね、もうね。理不尽で意味不明です。2歳児。

たとえば。

ケース1: 電車の乗り換えで階段を上り、別のホームの階段を下り、あと5段くらい、という段階で「えーべーたー乗るぅ(エレベーターに乗るぅ)」といい、階段をまた昇り始めました。「ちょっと待て、あと5段でホームだし、電車来ているし」・・・。そんな理屈は通用せず、「えーべーたー乗るぅ」・・。 マジっすか? 上まで階段上るですか? ・・・しばし考える。 「まずホームに降りよう。で、エレベーターに乗らない?」と提案。「うん」というので、ホームへ行って、電車ではなく、エレベータに乗り、いったん改札階へ上昇、そのまままた下降。つまり「えーべーたー」で単に往復。無事電車に乗れました。ふぅ~。

ケース2: 本当は「地下鉄博物館」に行って、帰る、という旅程だったのに、博物館の帰途、「○○駅で降りるぅ。××(ショッピングモールの名前)に行こうよぉ。」と言い出しました。げげっ! またもやまじっすか!? 

「このままおうち帰っても、4時くらいになっちゃうから、もう帰ろうよぉ」
「いいから、××に行くから」
「おばちゃん、明日おしごとあるんだよねぇ」
「おしごと、いいから」
「あした会社なんだよねぇ」
「かいしゃ、ないから」(←なんてことを言う!? なかったら困るんですけど!w)
「××はまた別の日に行こうよ」
「××行く。楽しいから」
「楽しいかも知れないけど、今度にしない?」
「楽しいから、いいから、行くから」

「から」話法。 「○○だから」・・・。 理由を述べているわけだけれど、本当に理不尽だ。

・・・・・

そのxxショッピングモールで小一時間遊び、ようやく本当に帰途についたのが16時半くらい。「さあ、6時間近く歩かせているから、これは、”抱っこ要求”だぞ」と思っていたら、案の定、電車に乗ろうと歩いているうちに「抱っこ、抱っこ」と言い出した。

「うーん、ちょっとならいいけど、ここから30分も嫌だなあー。だいたい、自分で遊んだんだから、自分の足で歩け!」と内心思い、二つのことを試しました。

その1: 自動改札にSUICAをあてるのをやりたがるので、「ぴっ!としてくれる人ぉー」と尋ねると、大きく手を挙げて、「はいっ!」「じゃあ、歩いて、”ぴっ!”としてくれる人ぉー」「はいっ!」「カッコよく”ぴっ!”としてくれる人ぉー」「はいっ!」・・・と何度も点呼して、改札まで歩かせ、抱き上げて、”ぴっ!”をやってもらいました。

その2: ホームへの階段を下りている途中で、再び、”抱っこ”と言ったので、どうしようかな、と思っていたら、彼の視界にホーム上の自動販売機が入り、「なんか買おうよ」と言います。大分歩かせているし、喉も乾いているだろうから、まあ、いいか、と、ここでまたSUICAで「ポンジュース」(ペットボトル)を買わせました。
(→ いやあ、感動したのですが、ペットボトルから飲めるようになったし、蓋を合わせてしめられるようにもなりました。すごい!)

「ポンジュースっていうんだよ。おいしい?」
「ポンジュース、おいしいねぇ」
「力出るでしょう?」
「うん」
「じゃあ、駅からおうちまで歩けるねー、ポンジュースパワーで」
「うん」


・・・はたして。

駅から甥っ子宅まで数分の道、右手にポンジュースを握りしめ、歩いていきます。

”抱っこ”と言いそうな気配もあるので、
「ポンジュースを手に持っているとパワーがでるねぇ」
「ポンジュースパワーで元気に歩けるねぇ」
と暗示に掛け、
「どう? ポンジュースパワーで元気に帰れそうだね」
「うん」
「ポンジュース飲んでいるし、ポンジュース持っているから、○○ちゃんは元気に歩けるねぇー」
「うん」
「すごいねー」
「すごいねー」
「じゃあ、おうち帰って、早くポンジュースを父ちゃん、母ちゃんにも見せないとね。パワーがあるよ、って」
「うん」

・・・ もう疲れていて、足が絡まって、何度か転びかけて、いや、一度は、両手ついて転んだのですが、「痛い」と言いつつ、ポンジュースパワーで泣くこともなく、どうにか帰宅。

ポンジュース、ありがとう。ポンジュースを握った甥っ子は、へとへとになりつつ、一度も”抱っこ”ということなく最後まで歩いて帰りました。

ふぅ~。

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