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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

同僚の文字。

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ひとつお詫びと訂正が。

以前、「年が明けたら、今度は、喪中だった方に”寒中見舞い”を出します。こちらから何も出さないと1年以上音信不通の状態になるし、何もやり取りがないのは、寂しいだろうし、”寒中見舞い”を送るとかなり喜ばれることも多いので」なんてことをここで書いたのですが、一か所間違いがありました。

「寒中見舞い:小寒に出し始める」のですね。知りませんでした。不勉強です。いやはや。シツレイしました。

というわけで、あらためて、「寒中見舞い」について。

その「小寒」を待たずして、寒中見舞いを出した私ですが、何人かから反応がありました。

1つはむかーしのDEC時代の後輩です。私がとてもとても可愛がっていた、ステキな後輩。今は二人の御嬢さんを育てるステキなママなのですが、寒中見舞いを出したところ、「寒中見舞いが届き、とても嬉しかったー」とメールをくれました。

そこから数回のやり取りが。すると、私が忘れていたあることを教えてくれて、すごーくビックリして。(10数年前、彼女のBabyちゃん誕生時、私が子供の頃持っていた絵本をプレゼントしたそうなんです。それを10数年ぶりに送り返してくれる、と。甥っ子に、といって。なんでも記憶している私が珍しく、本をプレゼントしたこと、まったく覚えていないのです。本の存在は覚えていますが。というわけで古ーい子供用の本が再び我が手にやってくることに。甥っ子がもうちょっと大きくなったら読んであげることにしましょう。)

こういうメールのやり取りは、年賀状でも生まれるかも知れませんが、寒中見舞いでもあるのですね。

もう1つは同僚から。

なんと同僚からは、メールではなく、絵葉書でしかも手書き文字で返事が来ました。すでに本人同士はオフィスで顔を合わせているのですが。

で、ですね、その同僚の葉書一面の文字を見て、あっ!と思ったことがあったのです。

彼女の文字、少しは知っていました。会議中にホワイトボードに書く文字、ちょっとした電話メモに書く文字を垣間見ることはあったので。
でも、でも、葉書一面の100文字を超える手書き文字を目にするのは初めて。

「こういう字を書く人なのかあ」と改めてしみじみと眺めました。味のある文字と、そして、キャラクタにあった楽しげな文章でした。


むかーし、むかーし、20年ほど前は、オフィスで手書き書類がよく交わされていました。回覧板も手書きメッセージを添えたりして回っていました。いろんなものを通じて「手書き」の「文字」を目にする機会はあったものです。

だから、たとえば、会議室に置き忘れたちょっとした書類とか大事な手帳とかそんなものでも、1ページをちら見しただけで、「ああ、これは、●●さんの手帳だよ」と、そこに名前がなくてもまず100%当てることが出来ました。

人の書く文字というのは、とても身近なものだった時代です。

それから20年。

電子的なコミュニケーションが中心となり、めったに手書きの文字を目にする機会はなくなりました。だから、誰かの手帳を拾っても、誰かのメモが回ってきて「これは誰の字だろう?」とまったくわからないのです。

これ、すこーしだけ寂しいことです。

早さ、便利さでは電子的なツールに勝るものはありません。でも、やはり、手書きの文字っていいなあ・・・。

若者はメールの「保護」機能を使って大切なメールを削除しないようにしておくそうですが、葉書や手紙を束ねて保管するというレトロな方法も案外ステキなものです。

筆まめと言うよりも、手紙魔の私は、何かあると葉書や手紙を(時にメールと並行して)出します。(両親、妹にも出します)

DMくらいしか来ないところに手書きの葉書など届くと驚く方もいらっしゃるようです。
年長者の場合、メールなど使っていないということもあるので、相変わらず手紙です。達筆でいただくと背筋が伸びることもあります。


記念切手を買うのが好きで、大量に集めていたら、もう毎日10通手紙を出し続けても一生消費しきれないほどの切手を抱えているので、今年もできるだけせっせと手紙を書こうと改めて思いました。

手紙を書くメリット・・・
・漢字を忘れにくくなる、あるいは、漢字の勉強ができる
・字が下手になりづらくなる
・書き直しが面倒なので、かなり熟考する(コピペできませんし)
・すぐ届かないことで、「時間」を楽しめる
・ハガキ、便箋、切手選びが楽しい
・たまに返事がくると、ものすごく嬉しい♪

私から手紙・ハガキが届いてしまった方は、驚きませんように。ふふふ。

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