「学ぶ」のは誰のため?
皆様、こんにちは。
上司に「夏休みはどうします?」と問われ、「9月と10月に2回がいいなあ・・・」とさりげなく言ってみたところ、スケジュール表に「夏休み①」「夏休み②」と記載されており、『どうも申請が通ったようだ』と安堵している田中淳子です(笑)。
さて、以下のような話を耳にしてから、ぐるぐると思考がめぐっている最中で、うまくまとまらないかも知れないけれど、まずは書いてみます。
「休日も自主的に勉強するような後輩になってほしいなあ」という30代エンジニアの発言を聞いた、ほぼ同年代のエンジニアさんたちが「えー、休日にも勉強するの? 土日くらい休ませてって思うけどなあ」と反応しました。
さりげなく聞いていると、
●平日だけでなく(仕事時間中だけでなく)、休日でも仕事に役立つ(と思われる)ことを自主的に学ぶ人
●休日には絶対に仕事に関係あることは学習しない人
に分かれるようでした。
後者は、「休日まで、仕事に関する勉強なんてしたくないよ」という立場にあるようです。
これで、考えちゃったのですよねぇ。
「学ぶ」ってなんだろう?誰のためだろう?と。
「会社のため」と思うと、土日まで自分の時間を割きたくないよ、と思うのは当然な気もします。給料が出るわけでもないし。
だけれども、「学ぶ」って「会社のため」なんだろか?
会社なんて「器」は今やあてにならない時代。(たとえ大企業に所属していようとも)
自分が自分の足できちんと立つために、自らの成長は自らが責任を持って行うしかないような気もします。
直接仕事に関係あるか、間接的に関係あるか、あるいは、かなり仕事とは程遠い分野か、いろいろあるでしょうが、それでも、学ぶ、学習する、って、「自分のため」でもいいんじゃないだろうか。
今の仕事をより上手にこなすため。
今の仕事により楽しく携わるため。
今の仕事をより充実したものにするため。
今の仕事からさらに多くの学び・気づきを得るため。
そのために、色んなことを勉強するのは、平日・休日、関係なく考えてもいいんじゃないかなあ、と思ったのですよね。
もちろん、1日5万も10万もする研修に自腹で行くのはなんですが、研修なんてことじゃなくて、本を読むとかコミュニティ活動に参加するとか業界外の方、あるいは、同業他社の人とただ逢ってみるとか、それも「学び」の中に含まれることだと思うのですよね。
ワークライフバランスという言葉が喧伝されていることもあって、ワークとライフの間にまるで「防火シャッター」を下したかのように分けて考える人がいるように感じているのですが、自分の1日の1/3くらいは費やす「仕事をしている時間」のために、それ以外の時間でも学ぶのは何か抵抗があるのかなあ。(専業主婦のうちの母は、夜遅くに料理のレシピ本を研究したり、趣味の家庭菜園のための本を朝から読んでいたりするんだけれども。)
「会社の仕事」とか「プライベートライフ」とかって厳密に分けられるもんじゃないし、全部をひとくくりにして、「私の人生」ととらえたら、いつどこで学ぶんだっていいような気がします。(もちろん、このことと、たとえば、上司から「土日も勉強しろ」とか「自費で勉強会に参加しろ」と指示されることとは別ですヨ。)
・・・あとは、前提として、仕事を楽しめているか、というのが大きいのかな。
仕事が苦役でしかなければ、そのためにさらに「学ぶ」なんて、もう「ごちそう様」なのかもしれません。
私は幸いにして、この25年、一度も会社をさぼろうか、と思ったことがない、という能天気な人間で、好きな仕事をしているので、365日のいつ何時に勉強するのも苦ではないのですが。(つらいこと、キツイことがない、というわけではありませんが・・笑)
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ブログの出だしを「・・・・な田中淳子です」にしようと思い、書いてみました。このスタイルをしばらく続けてみます(どうでもいいお知らせです)。