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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「サッカー」で「学年一」になった想い出。

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今朝起きてすぐにTwitterのTLを眺めていたら、「女子サッカー」一色。うわー、何かやっているんだ、「勝った」と言ってるからすごいことなのだろうな、とは思いましたが、そもそも、実はサッカー(というより、スポーツ全般)に興味はなく、TLの動きの速さにただただボー然としておりました。

「サッカー」「サッカー」・・・とつぶやきつつ思い出したのは、中学時代の家庭科の時間。

一学期を使って「自分のパジャマ」を作るという実習がありました。

私が選んできたのは、ブルーの「サッカー生地」。これで、半そで半ズボンのパジャマを作るぞ!と意気込んだものの、生来の不器用。直線縫いならなんとかなるものの、曲線を縫うのも、バイヤスをとるのも大変で、ちっとも先に進みません。

「これでいいだろう」と思って進むと、何やら違うことをしているらしく、先生からは「そうじゃない、こうでしょ」としょっちゅう指導されていました。

前身頃、後ろ見頃、ボタンホール、なんだかんだ、授業の進行とともに、パジャマも1枚の平な布きれから、立体的なものに変化する・・・はず。はずなのですが、私は飲み込みまで悪いのでできないばかりか、できた!と思っても、何かが違う。とにかく、ちゃんと作れないのです。

ある日、先生がたまりかねて、こう叫びました。

「もぉー! 田中さんが学年で一番遅いっ!」

・・・・・

「学年で一番」になった瞬間です。

何で一番になるかは人それぞれですが、私は「パジャマのできなさ」加減で「学年一」の称号をもらいました。(そして、後にも先にも「学年で一番」はこの、パジャマ事件だけです)

周囲の手助けと先生の支援(というより、「ちょっと貸して!」サポート)によって、無事完成したパジャマは、歩くと股が避けそうなほどのきつきつで、一度も身に着けることなく、中2の夏は去っていきました。

いや、なんでこんな話をしたかというと、人によって言葉からイメージするものって違うのよね、と思ったからなのです。

「サッカー」といって「スポーツ」のサッカーを思い出す人もいれば、パジャマの「サッカー」生地を思い出す人もいる。

同じ言葉でイメージするもの、アンテナにひっかかるものは異なるのです。

だから、上司が目にしているもの、耳にしているもの、関心を持って追っかけていることを部下も同じように関心を持ってウォッチしているとは限らない。

「ほら、●●がNEWSになっていたでしょう?」と言っても、
「え?そうでしたっけ?」
「新聞読んでないの?」
「読んでますけど、そんなNEWSありました?」
なんてこともあるわけですね。

人の持つアンテナが何をキャッチするかは、人それぞれ。

他者が自分と同じものを見ているはず、と思い込むのもよくないし、自分は他者と同じように世界ととらえているだろうと軽く考えるのもよくないのでしょうね。

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