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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「餌付け」

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若手社員に「上司や先輩にしてもらってうれしかったことは?」と問うと、かなりの数で挙がる項目の一つに、

お菓子をくれた

があります。

具体的に
「ハッピーターンをくれた」
「チョコを1個くれた」
「ドーナツを買ってきてくれた」
など、品物の名前が書かれているケースも。

「お菓子をくれた=存在を認知してくれている=気にかけてくれている」

そう思えるから、嬉しいのだと思います。

そういえば、新社会人になった25年前。配属先で驚いたことの一つに、先輩たちが自席でおやつを食べていることがありました。

「社会人でもお菓子を食べるんだ」「会社でもおやつむしゃむしゃ食べるのか」
と、目を丸くしたものです。

会社って食事時間以外に何か口にしたらいけない場所なのではないか、と思っていたので。

よく観察していると、出張先からお饅頭などその地方の銘菓を買ってくる先輩。米国からフシギなお菓子を持ち帰ってくる上司。

ご近所さんと食べ物のやり取りなど皆無に近い都会生活ですが、会社では、食べ物のやり取りは今でも頻繁に行われています。

これを私は「餌付け」と呼んでいます。他者との関係を築くために有効な「餌付け」。

仕事を依頼する際に、チロルチョコを1個。
仕事を終えた際にねぎらいの言葉とともに、塩飴を一粒。

実は、部下・後輩だけではなく、上司も喜ぶのが「お菓子」。

あるとき、部長研修を担当した際、居並ぶ40代以上の男性陣に(その時は男性しかいらっしゃいませんでした)、

「部下にされて嬉しかったことは?」と尋ねたら、やはり、「お菓子をくれた」という回答がいくつかありました。

「餌付け」は上司にも有効のようです。(私も以前、BOSSに「食べるラー油」を1瓶プレゼントしたら喜ばれたことがありました)

「餌付け」は、それほどお金をかける必要はありません。
高級チョコでなくてよいので、ちっちゃなお菓子をストック。いざという時に、小出しにする。

人間関係を築くのに役立ちます、たぶん。

私は、洋菓子作りが趣味なので(自分ではほとんど食べない)、時々、会社に大量のケーキとクッキーを持っていきます。

これで餌付けされている同僚がいるかどうか不明ですが、食べ物を介在すると、会話のきっかけも作れるので、話したことのない人と会話することもできて、なかなか良いものです。

ちと古い写真ですが、昨年のXmasに大量制作したお菓子の写真。勤務先に持っていきました。あっという間になくなりました。

Photo
<バナナマフィン>

Photo_2
<ケーキだのクッキーだの>

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