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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「お疲れ様です」と「スミマセン」考

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以前、「お疲れ様です」は使わないようにしている、といったことを昔から書いているブログで綴ったところ、同僚やクライアントから「私も"お疲れ様です"は使いません」という声やメールを沢山受け取りました。

夕方ならともかく、朝受け取るメールの出だしも「お疲れ様です」とあると、それだけでどよぉ~んと疲れてしまうような。

企業によっては、「メールの出だしは"お疲れ様です"です」と新入社員研修で指導しているケースもあるので、企業文化にもよるでしょうが、私は使いません。

それだけではなく、オフィスで人とすれ違う時、仕事の話をする前でも「お疲れ様です」などと言って声をかけることはしません。「こんにちは」と言います。

「○○さん、こんにちは。ちょっと時間いいですか?」という言い方をします。これは、たぶんに最初に入社した会社が外資系(DEC)であったことに影響を受けていると思います。「こんにちは」文化だったものですから。

「お疲れ様です」以外に気になるし、気をつけているのが「スミマセン」です。

何か依頼する時、誰かに何かをしてもらった時、「スミマセン」という人が多いのですが、いちいち謝らずとも他の表現があるのに、と思います。

たとえば、エレベータの奥から降りる際に「スミマセーン」というよりも「恐れ入ります」とか「降ります」など。何かしてもらったら、「スミマセン」ではなくて、「ありがとうございます」と。

「スミマセン」は謝っているような感じがして、これもできるだけ使わないようにしています。

たぶん、英語のThank you!のように簡便な表現が日本語にはないから、「スミマセン」になってしまうのですよね。「ありがとう」は、同等か同等以下には使えても、アカの他人や目上には失礼な気もする。でも、「ありがとうございます」だと長すぎる。だから「スミマセン」・・・となったのかも知れません。

同様に、Hello!=こんにちは。ちょっとぶっきら棒にも思えるので、「お疲れ様です」と「です」をつける。

そんな風にオフィスに習慣化したのかも知れません。

昨日、出先で同僚とランチをしました。お茶を出してくださった店員さんに、彼が「ありがとうございます」と言うのを聞いて、『やはり、ありがとう、はいいなあ』と心の中で思っていました。

そういえば、何かで見かけたのですが、「日本人が残したい言葉」の第一位は「ありがとう」だった、という調査結果。わかるような気がします。

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