「仁」最終回:手紙っていいなあぁ。
TBS系「仁」が昨夜(6/26)で最終回。TVの前に正座する気持ちで(正座してたわけではありませんが)、じーっと2時間、真剣に観てしまいました。
ご覧になっていない方には、なんだかわからない話ですが、最後の方に出てくる「咲さんの手紙」がとてもよかった。約150年前に書かれた「咲」さんの手紙。「自分の記憶が薄れないうちにちゃんと今の気持ちをしたためておきたい」と筆をとった一通の手紙。
平成に戻った「仁」が手にして読むのですよ。(もう、号泣、号泣。ティッシュ3枚くらい使いました)
こういう時、メールではなく、手紙ってやはりいいものですねぇ。
何十年、何百年経っても、色あせても、その人の文字、紙の質感、あるいは、体温を感じられるようなもの。
私は、比較的筆まめで、何かあるとすぐ便箋だのハガキだの取り出して、ささっと書いて、切手貼って送ってしまうクチです。そうすると、先方は驚かれるようです。「めったに開けないポストを開けてみたら、淳子さんから手紙が届いていた!」とか「席に配られるのはDMばかりなので、異色なものを見つけた、と思ったら、淳子さんからのハガキだった」とか。そんなメールを頂戴することも多いので、サプライズ感はあるようですね。
時々私も手紙・ハガキをいただくことがあり、そういう時は、電子メールを頂戴するとき以上にしみじみと、しかも何度も読み返してしまいます。そういうことはメールではめったにありませんが。
手でしたためたものは、その人の書いた字がそこにあって、「一文字ずつしたためてくれたのだなあ」「あ、こんな字を書く方なのか」などと活字からは味わえない何かを受け止めることができるので、気持ちがほっこりするのでしょう。
40数年前、母から届いた1通のハガキ。6歳の誕生日直前に母が入院中の病院から送ってくれたものです。私の誕生日にはいっしょにいられないから、と。
そして、私の誕生日当日、妹が誕生しました。同じ誕生日なのです。(ハガキの真ん中あたりに「じゅんこちゃんのたんじょうびにうまれたらいいのにね」とあるのですが、その通りになってしまいました!)
こういう手紙は一生大切にとっておきたいものです。
電子メールは便利だけれど、何か大切なこと、想いを伝えるには、手書きの文字で、などと思う私は、おそらく「昭和」なヒトなのでしょう(笑)。
そうそう。
手紙を書く、ハガキを書くには、「漢字」を忘れない!という、大切な副産物もありますよ。