私の本命 VM Roleにさわってみた
私がWindows Azure の本流サービスと勝手に位置付けているVM Role Beta のリリースから約1か月強。
少々遅れて出した利用申請がようやく通り、ステータスがActiveとなったので、土日で少々試してみました。
ちなみに、なぜ私がVM Role が本流だと考えているかというと、
Web Role をいじる手間 > VM Role をいじる手間
の関係が成り立つと考えているからです(少なくとも2011年1月の時点では)。
あと、最近では、ハードに直接アプリを展開せず、Hyper-V上に展開する運用が普通になってきているので、オンプミスとクラウドの使い分け、移行シナリオの現実解かなという認識。
もちろん、実際にさわっていないのでこれは推測ですが、上記の認識が正しいかの検証という意味でもあります。
従来のWeb Role あるいはWorker Role は嫌いではないのですが、やはりWindowsプラットフォームの魅力を「手間の低減」に見出している私にとって、「手間がかかる」というのはちょっといただけないなあと・・・。さらここにSQL Azureなどが関連すると、もうお腹いっぱい・・・。SDK 1.3からは特権の昇格とか、Full IISとか、いろいろなパラメータがいじれるようになり、従来環境の自由度が増すにつれ、
じゃあ、OSまんまいじれるVMでいいじゃん
という思いが強くなりつつあるのは私だけでしょうか。
とはいえ、WebRole(というかSQL Azure)を使うことにはメンテナンスフリー?である他、CPUライセンスがいらないという別次元の大きなメリットがありますけどね・・・。念のため。
個人的には、マイクロソフトは、まずVM Role をリリースしてから、Lightweightな手法としてWeb, Worker Role 出した方がストーリー的にはよかった気もしてるんですが・・・。それはさておき、これからAzureをさわる人は、まずVM Role さわってから、その他の機能さわる方が、入りやすいかもしれません。
話はそれましたが。肝心のVM Roleの使用感。。。。
素直な感想としては、
もう少し利用手順をシンプルにしてほしい・・・
というところでしょうか。とはいえ、決して難しくはないですし、またBetaなので、今後の改善に期待しましょう。
ちょっとネガティブな感想から入ってしまいましたが、不満といえばそれくらいで、その他は、むしろ良い印象しか残りませんでした。
まず、私の個人的な関心事、
WebRoleの手間 > VMRoleの手間
の関係は成り立つかなと再認識。
で、それ以外での一番の印象は、
サーバのレスポンスが良い!
これは正直期待以上でした。
20MB程度のWebRoleでももっさりしているのに、数GBのOSをまともな速さで動作させられるのか?と心配でしたが、全く問題ありません。Webアプリで言えば、WebRoleよりVMRole上の同等アプリの方がパフォーマンスが良いと感じました。
あと、リモートデスクトップの反応も良いです。
ちなみにインスタンスはSサイズ1つで試しました。
その他、
事前に心配していたVHDのアップロードに関しては30Mbps以上出てたので、20分くらいで完了しました(ちなみにフレッツ光環境)。
なんだやるじゃん!
と喜んだのもつかの間。VM Role Project のUp+展開に20分強・・・・。まあ、必死に分散環境を構築しているということで・・・。
あとは、VM RoleおよびVHD転送の課金が気になるところなのですが・・・。どうなんでしょ。
なにもキャプチャが無いのもさみしいのでリモートデスクトップの画面を。
当然ですが、SサイズのVMなので、ちゃんと仕様通り、Opteron 2.10GHz、1.75G RAMとなってますね。ProcessorはQuad-Coreですが、CPUは1Coreです。