「それでも」をたくさん使いたい――今年のテーマは「選択と集中」と「自己の解放」
こんにちは、竹内義晴です。新年あけましておめでとうございます。
この文章は、1月5日の深夜に書いています。本来なら、今頃、あたたかい布団の中で寝息をたてているはずなのですが、今夜はなんとなく眠れません。そこで、今年の抱負などを書いてみたいと思っています。抱負......というよりも、テーマかな。
2020年のテーマは、「選択と集中」と「自己の解放」にしたいと思っています。
選択と集中
「選択と集中」とは、「やるべきことに集中する」ということです。
2019年は、いろんなことにチャレンジした年でした。それは、しごとのみらいの仕事もそうですし、サイボウズの仕事もそうです。時には、「本業と複業を融合してみよう」みたいな試みもしました。
その中には、うまくいったものもあれば、うまくいかなかったものもあるのですが、総じて、「いろんなことをやった」いや、ちょっと「やりすぎた」感があって。そこで、今年はもう少し「やるべきことに集中したい」と思っています。
ただ、幸いなことに「いろんなことをやり過ぎた」ことで、いろんな機会に恵まれました。それが一体どんな機会なのかは、また、追ってご紹介していくとして、2020年は、その機会を形にすべく、やるべきことを選び、集中して取り組んでみたいと思っています。
自己の解放
「自己の解放」とは、あまり周囲に遠慮せずに、思ったり、感じたりしたことを「もっとオープンに言語化していく、発信していく」ということです。
ボクは2007年に独り立ちしてからこれまで、ずいぶんと長い間、自分の考えを発信することによって機会や出会いを作り、生計を立ててきました。その中には多くの失敗もありましたが、おかげさまで、変に周囲をあおったり、批判したりしなくとも、自分の考えを発信する術は身に着けてきたのではないかと思っています。それなりの実績も出してきたつもりです。
一方で、過去に経験した多くの失敗から、できるだけ「批判されないようにしよう」「誤解されないようにしよう」といった意識を、かなり強く持ってきました。その分、ややもすると、本来言いたいことをオブラートに包んで、あるいは、過度に肯定的に言い換えて表現することも少なくありませんでした。
けれども、最近、「そろそろ、自分に対する制限をはずしてもいいんじゃないか」「いや、むしろ、はずすべきなんじゃないか」と思うようにもなってきました。それは、世の中に対する「このままではまずい」という感覚が、そう思わせるのかもしれません。
だからといって、批判的な物言いはあまり好みではないし、世の中を変えたいとも思っていません。世の中は「変えるもの」ではなく、個々人の行動によって、結果的に「変わるもの」だと思っています。
それでも「ちょっと、今のままではまずいだろう」「言うべきことは、言ったほうがいいだろう」みたいに思うことが増えてきたので、自分の本心を、できるだけオブラートに包まずに、素直に言語化できればいいなーと思っています。
「それでも」をたくさん使いたい
最後になりますが、ボクは「それでも」という言葉が好きです。「世の中は、いいことばかりじゃない。いや、ひょっとしたら、うまく行かないこのほうが多いのかもしれない。それでも......」みたいな。
新年が明けたからといって、特別何かが変わるわけではありません。これからも、きっといろんなことがあるでしょう。それでも、明日が少しでもよりよくなるように理想を描きながら、楽しくはたらき、生きていきたいなー。
というわけで、本年もよろしくお願いいたします。