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「しごと」をもっと楽しくしたい!

人が行動する理由は意外と単純?

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父親が入院しています。そこで、この2週間、田んぼの世話をしています。

実は、今年から田んぼをはじめました。「はじめました」というのは、「ボクが」という意味で、家では何十年、いや、ひょっとしたら100年単位でやっているかもしれません。

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ボクの住まいがある地域では50ほどの世帯がありますが、今、田んぼをやっている家は、ボクの家しかありません。ボクの代で絶やすこともできたのでしょうが、ここ10年ぐらい、「継がなきゃな」となんとなく思い始めました。特にこの何年、父親の体力の衰えをはたから見ても感じはじめ、「今、教えてもらわないと継げなくなるな」と思い、今年、本腰を入れました。でも、まだ、ぜ~んぜん分かっていません(大丈夫なのか?)。

本腰と言っても、専業農家ではないので、たかがしれているのですけれど。でも、作業がいろいろあるので簡単ではないですね。

そんなわけで、春から時間をつくっては、しろかき、田植え、水の管理等々してきたわけですが、冒頭にもあるように、父親が入院することになりました。そこで、父親が入院している間、ボクが一人で田んぼの世話をすることになったわけです。

この季節は、水の管理のほか、穂を出すための肥料まき(穂肥え)などがあります。ここ数日は朝一番で草刈りをしています。日中は本業がありますので。

草刈りをしていたら、なぜか、子供時代に除雪の手伝いをしていたころのことを思い出しました。

冬の妙高は3メートルほど雪が積もります。毎日の除雪が欠かせません。日中、父親は車で仕事に出かけますが、雪が降ると、車を車庫に入れることができません。そこで、ボクは学校から帰ってくると、父親が帰ってくる前に毎日すすんで除雪をしたのです。「きれいにしておいたら、お父さん、褒めてくれるかな」って思いながら・・・。

で、草刈りをしながら思ったのです。「『ここをもう少しきれいにしておこう』と思うのは、今もお父さんに褒められたいからなんだろうな」と(笑)。45にもなって、家の仕事をする理由が子供のころと変わらないことに、なんとなく笑ってしまいました。

と同時に思ったのです。人が行動する理由って、「褒められたい」とか、「認められたい」とか、結構単純なんじゃないかな?と。そういうことって、ないです?

自分の思いがけない行動パターンに気づけたとき、「自分の知らない自分」を知れるのかもしれません。

あなたがそれをする理由は、なんですか?

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