オルタナティブ・ブログ > 竹内義晴の、しごとのみらい >

「しごと」をもっと楽しくしたい!

コミュニケーション上手になる究極の方法

»

こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

しごとのみらいでは、コミュニケーションに関する情報をお伝えさせていただいているのですが、お伝えしているなかで、「コミュニケーションが上手くなる究極の方法はこれだな」と思うことがあります。

それは、「自分自身とのコミュニケーションが上手くなること」。

私たちにとって最も身近にいるのが自分自身。それならば、まずは自分自身とおしゃべりしてみるのがもっとも早いのでは?と思っています。自分のことって、知っているようで意外と知らないから。また、自分のことも上手くコントロールできないのに、まわりの人を動かせるはずがないから。

少しでも、自分自身と上手くおしゃべりできるようになれば――つまり、「なぜ、自分がそのように考えるのか?」「なぜ、自分がそのように行動するのか?」が分かるようになれば――人の「行動原理」が分かるようになるので、周りの人にも、上手く関われるようになるのです。

ちなみに、人の思考、感情、行動は、突き詰めると2つの動機しかありません。それは……

何かを「得たい」もしくは、何かを「失いたくない」。これだけです。

他の考えや行動はすべて、この2つから派生したもので、単なるバリエーションにすぎません。

では、自分自身とのコミュニケーションが上手くなるためにはどうすればいいのでしょうか?

いろんな考えが浮かんだ時、感情変化が起こったとき、行動しようと思うとき、自分自身に繰り返し、こう問いかければいいんです。

「○○することで、私は何を得たい(失いたくない)のだろう?」

自分自身の思考、感情、行動を突き詰めて探っていくと、何かしらの「得たい」もの、「失いたくない」ものがあります。

「あぁ、なるほど、だからこういう思考、感情、行動をしたいんだな」……日常的に自分とおしゃべりするようになると、自分が何を得たいのか(もしくは、何を失いたくないのか)という、自分にとって大事なものやあり方が見えてくるようになるので、「この考えは大事だな」「この考えは必要なのかも」のように思考、感情、行動を上手にコントロールできるようになってくるのです。

自分とうまくコミュニケーションができるようになったら、後は、周りの人に応用するだけ。「○○さんが本当に大切にしていることって何だろう?」ということに興味を持って分かり合おうと関われば、いい関係が築けます。

「自分自身とのコミュニケーションが上手くなること」……これが、コミュニケーション上手になる究極の方法です。

ちなみに、研修などでは、思考、感情、行動が生まれるロジックをお話して、「相手の方が本当に大切にしていることは何か」を問いかけ、聞き出すという方法をトレーニングしています。また、ノートに書き出しながらご自身とコミュニケーションが上手くできるようにもしています。

Comment(0)