Thinking with Flying Logic日本語訳を公開しました
■"Thinking with Flying Logic"待望の日本語訳を公開
TOC思考プロセスの分かりやすい入門書として定評のある"Thinking with Flying Logic"の日本語訳「Flying Logicで思考する」を公開しました。
日本語訳にあたっては 羽生田 栄一氏(株式会社豆蔵取締役CTO)にご協力いただきました。
TOCの用語は英語としても分かりにくいものが多く、翻訳者ごとに様々な言葉を当てていますが、必ずしも適切でないものが多いように思われます。
今回の訳では、重要な用語は吟味して採用したつもりです。羽生田氏のご助言もあり、正確さを追求すると分かりにくくなってしまうものについては意訳しましたが、その場合は訳注を付しました。
Flying Logic Proは非常に優れたツールですが、ソフトウェア、マニュアル、チュートリアルなどは英語版しかありません。ホワイトペーパー"Thinking with Flying Logic"はボランティアの手で他の言語に訳されたものがあり、日本語については筆者が翻訳することにした次第です。
■購入方法
販売代理店等もありませんので、ソフトウェアはインターネットで直接購入することになります。これもほとんど英語になりますので、若干敷居が高いかもしれません。筆者が手順をまとめた文書「Flying Logic Proの購入方法」がありますので、必要に応じてご覧ください。
■試用について
Flying Logic Proは公式サイトからダウンロードできます。30日間の試用が可能で、ライセンスキーを入力することで正式版になります。したがって、購入した場合には、試用版をアンインストールしたりするといった付帯作業はありません。
試用期間中は、印刷に透かしが入る以外にとくに制限がなく、機能的にはすべて使えます。試用期間中に種々の機能を使ってみて、気に入ったら購入なさってください。以前はいくつかエディションがあって比較的安価な設定もあったのですが、現在はProのみで比較的高価になっています。
■自動レイアウト機能を活用するヒント
自動レイアウトがFlying Logic Proの最大のウリですが、逆に言うとレイアウトを自分でコントロールすることができません。そのため、TOC思考プロセスツール(図)に要素※を1つ追加しただけでガラリとレイアウトが変わることもあり、面食らうかもしれません。
※ Flying Logicではエンティティとジャンクター(junctor)がノードとして表されます。
インクリメンタルレイアウト機能が導入されましたが、これは編集中だけのことで、ファイルを保存して開き直すと、自動レイアウトした結果が表示されます。
筆者はインクリメンタルレイアウトはあまり使っておらず、Hoist/Unhoist機能を多用しています。Hoistはグループ化機能と組み合わせて使うもので、特定のグループだけを編集対象とする機能です。Hoistしたグループ以外が隠されるので、大きな図を編集するときに便利です。
(2015/7/9)ホームページの刷新でリンク切れになっていたURLを修正しました。