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元・外資系ハードウェアメーカー・マーコム担当の、人生のお休み徒然日記。

企業のブランド力について再考するの巻 ~ バリ島夏休み日記 その2~

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今回の旅で、出発前から宿題と明言していたことがあり、滞在中を通して様々な角度から検証できたわけですが(この話題についてのBlogエントリはこちら)、ブランドエクイティというものは、やはり1日にして構築は出来ず、更に言うとブランドの冠やネームバリューを無くしたとして、維持していくことは大変な努力が必要である、と再認識させられた気がします。

実は、出発前に読んでいた記事は、正に私が宿泊する予定であったホテルについての記事でした。
「アヤナリゾート&スパ バリ」、今年の3月まで「ザ・リッツカールトン・バリ」だったホテルです。(詳細ご興味がある方は、プレジデント掲載の元記事をどうぞ。)

元・旅行代理店勤務であった私から見ても、大手名門ホテルチェーンの看板を失うということのダメージは大きかったのではないかと思うのです。
新しく傘下に入った「ウエストペース・ホテル・グループ」は、ザ・リッツ・カールトン・カンパニー前社長兼最高責任者のホルスト・シュルツ氏が率いるホテルグループですが、まだまだリッツに比べれば一般への認知度が低いことは否めません。 (もちろん、業界内では既に名前は知れ渡っていますが・・・)

特にバリ島の場合、日本からの集客比重が高いですから、まず聞いた事がない名前のホテルは避けられがちで、ましてリッツの看板を降ろしたとなると、サービスの質の低下などを懸念する方も多いことは容易に予想されます。
そんな逆風の中、どれ位のレベルを維持しているのだろうか、というところに不安半分、興味半分、といった感じで予約を入れてみたのでした。

出発の3日ほど前、元代理店の勘で、何だか到着後すぐにトラブル発生の予感がしたので、日本の予約デスクに電話、この予感がやはり的中して、送迎の予約を入れたにも関わらず、処理されていなかったことが判明!

その際の日本のデスクの方の対応は素晴らしいものでした。
詳細は省きますが、トラブルが起きたにも関わらず、幸先が良いようにさえ感じられた清々しい対応ぶりに感激。
この時点で何となく、このホテルを選んだこと自体がアタリ?と嗅覚が働いてしまったのですが、5日間の滞在中にその予感が当たっていたことを、身を持って実感させられることが多々あり、私の嗅覚も捨てたものではないと、少し調子に乗っている今日この頃です。

一つひとつの事柄は、ほんの些細なことですが、記事にも書かれていた『誠実さ』『正直さ』といったことが、私と関わったホテルの従業員の方全員にきちんと浸透していた、ということが感じられたのが、とても大きかったです。

次回、滞在中のあれこれについて、少し詳しく書きたいと思います。

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