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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

実家に帰省して思う「地方という立場」と、それを改めて感じる自分について思う事

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今日は大晦日です。クリスマス直後に実家に帰省してそろそろ一週間。私とカミさんの実家が比較的近いことから二日置きに順番に行くという状況は結婚してからもう何年やってるのか、というくらいの状況です。

ただ、ずっと家にいる訳は無く、以前はカミさんと、そして最近は子供を連れて街中に出たりして日中はゴソゴソと動き回ってるわけです。で、新しい何かの店を探したり、あるいは昔に行ったことがあるケーキ屋とかを探したり。さらには有名な南京町の豚まん屋の行列を眺めながら「一応」地元民崩れの身としては「並んでまで買わへんで」と嘯きつつ実は翌日の早朝に買いにきてたりとか、あるいは歩きまわってる中で毎回必ずどこかで適当に道に迷って「以前のここはこんなビルじゃなかったよね」というお決まりのセリフ。

これはこれでお約束なので、まぁいいかと。
そんな平和な帰省先です。

 

ただ、冷静に考えて実家のある神戸から関東に移り住んで既に30年近くになる私はどこの人?と思ったりもする訳で

大学を卒業しての新卒の時点からずっと関東です。職場は殆ど東京の港区か中央区。住処は世田谷→川崎市→横浜市という流れ。で、冷静に考えると私、実は関西で暮らした年数よりも既に関東のほうが長いんですよ。

実はさらに考えると、母親が里帰り出産したことや父親の転勤などもあって、出生地と育った場所、そして成人してからの居住地が全然違うので、「どこの出身ですか?」といわれると微妙な返事しかできません。出身地というのを学校を出るまでいたところという定義と置き換えると「育ったのは基本的に関西です」と言ってます。でも、出生地は山口県は下関であり、転勤で3年ほど住んでいた時期もあったりしてるのでな心情的には長州の出だという気持ちがあったり、結婚するまでは父親の実家のあった長崎に本籍があったので一応九州系でもありますと言っていたり。

う~ん、俺は一体どこの人間なんだ?

 

東京は或る意味日本の「中心」だけれど、それ以前にひとつの「地方」であるという意識

就職して勤務先が東京に。当時周囲には東京周辺に住んでいる人が多く、しかもその大半が「帰省」という言葉を使うには近すぎるところに実家がある人が多かった記憶があります。で、当然言われるんですね。

「帰省先(あるいは田舎)があるっていいですね。」

何を言ってるんですか。実は同じことをたとえば実家から通える範囲で就職した同級生などから逆の立場で似たような事を言われています。

「帰省するってどんな感じ?」
あるいは「東京で一人暮らしでどうよ?」

まぁ「どうよ」という言い方こそしていませんでしたが、こんな雰囲気。

実はこの二つに共通したところっていうのがあって、「自分の目の前に、自分達が慣れ親しんでいるところと違うところに行く(あるいは戻る)という人がいる」という意識だと思っています。そう。たとえば東京に生まれ育った人も、たとえば(私の実家のある)神戸や明石に生まれ育った人も、「帰省」という言葉を使うには近すぎるところに住んでいたりするんですね。

な~んだ。結局おんなじじゃん。

文字通り実家のある場所が「田舎」と呼べる場所なのか、あるいは精神的な「田舎」なのかについては色々と意見があると思うのですが、たとえば新幹線や飛行機を使って、あるいは車で何時間かかけて実家に帰るというが帰省だとして、その必要が無い人は実は全国に山のようにいる訳で、それが都会の一つの尺度にはならないよ~というところ。

 

いや、もちろん、本質的に「都会」が意味するものについては理解していますけど

私の実家がある神戸、あるいは大阪は全国的に見て明らかに都会であるとは思っています。でも、これは東京都区内や横浜、川崎あたりでも同じだとは思っています。ただし経済規模の違いや人口の集中度の違い、交通や通信のインフラの状況、それ以外の社会インフラの状況についてそれなりに違いがあるのも肌で判ります。

ただしこれらは都会同士での比較の問題であって、それ以外の地域を考えた場合に全く違う立ち位置と現状があるわけで、単純に横並びで同じことを一律で実施するのが良いのかどうか、出来るようにするのが良いのかどうか、一律で出来る範囲までのレベルに合わせるのか、そうでなければいわゆる地域格差を受容することになるのか、どうなのか、どうなのか・・・

で、それぞれの地域が特色を出して全国に地域を売り込み、そしてそれを全世界に発信して・・といった、気持ちはとても判るけれどまったく実態と実効性を理解できない方針とかが国から出てたりして、それが金科玉条として扱われることがどうなのかと「地方出身者」と位置づけられる自分としても考えるところがあるわけです。

ちなみに都会に人生の半分以上住んでいて今更地方出身者は無いだろうという話もあったりしますし、そんなお前が地方についてどうよと言えた義理かという話もありますし、事実お前は地方を選ぶのか?と言われると色々な理由が頭に渦巻いて、結果的に「どうしますかねぇ」と即答できない自分もいたりしますから或る意味無責任な話ではあるのですけれど・・・

 

すいません。取りとめのない話になってしまったのですが、昨今の政府から出た某指針と、それを眺めた後で実家に戻ってきた自分から見える現状(大したことは無いんですけれどね)を踏まえつつ、年末にふとこんなことを考えてしまいました。

 

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