インドでのドタキャンならぬドタアポ
インドでのドタキャンには疲れていました。今回の出張では1回しかなかったので優秀です。そして、逆のパターンで、ドタアポもあるのですね。
先週の金曜日にバンガロールで、採用してもらっているNinjaConnectの件で打ち合わせをしていたときです。日本でアプライアンスサーバーの検討を進めているとの話をしたときです。先方のIT責任者のAさんが突然、自分の知人を紹介したいと言い始めました。
新しい試みをしているときに、どこでも意外と苦戦するのが、社内での抵抗です。NinjaConnectも例外ではありません。Aさんは社内説得をしようと動いているのですが、実際にはボードメンバーの賛同を得ることに苦労し、現場では様々な抵抗が発生しています。数ヶ月で6ヶ所の工場に導入する計画が、10か月経ってもまだ3ヶ所にしか入っていません。時間の多くは現場の抵抗を乗り越えることで浪費されてしまっています。
そこで思いついたのでしょう。社外の仲間を増やしてムーブメントを作ることを。
以前から彼は社外のITの仲間たちにNinjaConnectのことを多いに宣伝していたようです。私のスケジュールを確かめた後、会議中に突然、その一人に電話をしはじめました。その人は元世界最大手のビール会社のインドCIOで、各社のCIOとつながっていると。電話を受けた彼は、興奮気味に、金曜日夕方すぐにでも、こちらの会社まで来るとのことでした。
バンガロールの金曜日の夕方の渋滞はかなり酷いので、その後、予定を調整しました。結果、私の出発に間に合うようにと、飛行場に近いホテルで、朝食で打ち合わせをすることになりました。土曜日の朝8時から9時です。ドタキャンならぬドタアポが成立したのです。こんなこともある。
実際にその人に会うと、NinjaConnectのことは、Aさんからよく聞いていたようです。お会いするととても謙虚な人格者です。人の話をよく聞くし柔軟な考えを持っています。話をする中で、実際に2社の工場で試してみよう、そして、CIO会のディナーを開催し、製品説明の場を設けよう、などなど、具体的な話がいくつも進み始めました。忙しくなりそうです。よく、海外ではビジネスの展開は人のつながりを中心に進むと聞きますが、どうやら、その人たちと会うことができているようです。
取り急ぎ、世界最大手のビール会社とウィスキー会社のインド工場のCIOと話をし、NinjaConnectの展開をしてもらいます。新しい試みをするときに、いくつかの会社を並列で巻き込んでムーブメントを作るのは正解なのでしょう。頑張ります!