ワンマン・体育会系・暴力暴言当たり前の創業社長 vs もの静かな創業社長
おはようございます。
あまり冷え込みを感じない朝です。12℃ 湿度82%だそうです。
===ほぼ毎朝エッセー===
「新卒で入った会社は社長が創業社長ワンマンで、体育会系、暴力暴言当たり前の会社だった」、とある面談でのメモにありました。これを読んで、改めて思ったのです。「これって避けるの難しいんだよな」と。
当たり前のことを当たり前にやるのであれば創業はしない方がいいです。創業をするのであれば、今までにない価値を創り出し、それを社外の人に認めてもらい、そこからさらにお金をもらう必要があります。
一時的にお金をもらうことはできるでしょう。ところが、さらにそのお金を長期にわたって、もらい続けるというのはかなり難しいです。そこには信用とか信頼という要素が入ってくるからです。
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創業社長は、かなりの無理をして、最初に事業を成り立たせます。普通にやっていては事業はできません。その無理が内向的なのか外向的なのか。
・内向的に無理をする創業社長。
→徹底的に考えて自ら動いて仕組みを創って何とかするタイプ。
・外向的に無理をする創業社長
→上記の体育会系、人に無理をさせて事業を成り立たせるタイプ。
それなので、「ワンマンで、体育会系、暴力暴言当たり前」なやりかたであっても、事業を成り立たせることはできます。あるいは、急な成長を目指すタイミングのとき、どうしてももどかしくなって、そうなるのもよく理解できます。
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一方、信用とか信頼とかいう要素が必要なときには、「ワンマンで、体育会系、暴力暴言当たり前」なやりかたは破たんします。なぜならば、信用と信頼には時間的要素が多分に含まれるからです。長期にわたって「体育会系、暴力暴言当たり前」なやりかたは成立しません。
事業を大きくするときには、必ずその構成メンバーの力を長期間に発揮してもらうということが必要になります。そこで重要になってくるのが、モチベーションとか、やる気とかやりがいとか、マネジメントだとか、そういうことです。
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人に認めてもらいたい。この欲求って強いですね。創業社長もそういう思いを持っている人が多いです。だからやってみる。では、何をもって認めてもらうのか?
そこで短期的に私財を成すという選択肢もあるでしょう。目標がそこにあるのであれば、「ワンマンで、体育会系、暴力暴言当たり前」はOKです。
でも、長期的に成り立つ事業を創り出すのだという意志を持っているのであれば、それは内向的に、静かに自分の考えを深め続けなければいけないのでしょう。きっと大切なのは「胡麻化さない、脅さない」という尺度なのかもしれません。
そういう姿勢を保つと、他からは「もの静かな創業社長」に見えるのかもしれませんね。そういう人って何人も知っています。見習いたいです。