oDeskとは、平たく言うとアルバイトサイトです
おはようございます。
6月10日、曇り空。湿度が高く蒸し暑いです。
今年も残すところあと204日。
===ほぼ毎朝エッセー===
「海外で使いたい。現地社員に使わせたい」
多国籍企業が多数利用してくれているCACHATTOの多国語化は不可避です。
普通に翻訳会社を使ってこの手のことをやろうとしても費用もかかるし、
品質もはたしてどこまでいいものになるかは未知数です。
社内リソースも国内で伸びているお客様対応で限りがあります。
「はてさて、どうしたものだろうか」
ちょっと悩んでいたのですが、面白いことを思いつきました。
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バージニア大学のビジネススクールDardenで後輩の大塚さんという人がいます。
彼の会社の生業は英語ビジネスディスカッションの実践教育です。
そのために、ディスカッションの内容をビデオに取り、それを文面化し、
受講生へのフィードバックをしています。
受講した人は、後日録画を見ながら、文面化されたスクリプトとコメントを読み、
じっくり振り返ることで勉強をする。この形式が効果を出すようです。
彼はそのためにoDesk(オーデスク)というものを有効活用しています。
ビデオを見ながらそれを文面化するという、いわば単純作業については、
アウトソースする方が効率的だからです。
彼自信はコメント出しなどの知的作業に集中できるわけです。
さらに優秀な人材は何度も課題を出し、信頼が増せば、例えばマーケット
調査などにも使うようになれると。
出張の際のホテル探しを現地サイトで実施してもらうこともあるそうです。
結果的には200ユーロ強でドイツで1週間快適に過ごせるアパートが見つかったと。
その人に現地でのアテンドなどもお願いするそうです。
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oDeskとは、平たく言うとアルバイトサイトです。
課題と時給とをポストすると世界中から応募がきます。
時給については自己申請。そして課題に対する答えと自己アピール文。
それがまさに世界中からやってくるのです。
そして、課題によっては時給がとても安いケースも多いです。
このサイトでインタビュー時間を設定して、インタビューして採用。
実際に仕事をやってもらい、お互いに結果をレーティングして完了。
お金のやり取りはクレジットカードからそのサイトを通じて実施されます。
レーティングは仕事をやる人にとってはとても大切な指標。
きっちり仕事をやってもらえる仕組みが出来上がっているわけです。
世界中での物価の差は大きいです。
そしてネット接続とパソコンさえあれば様々な仕事ができるわけです。
別な国のリソースが使えるわけです。それこそネイティブも。
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「うちにも有効活用できるのでは?多国語化プロジェクトに使ってみよう」
そう思い立ったのですね。
6月から3ヶ月間、大塚さんにコンサルとして入ってもらい、
うちではプロジェクトチームを作って実践してみます。
さっそく、金曜日の夕方から議論を進め、課題を作り、募集をかけました。
すぐ様に応募がきて今は20名ほどでしょうか。
明日にはSkypeでインタビューをして実際に動いてもらいます。
ポイントは仕事を外注できるようにブレイクダウンすることでしょうか。
知的作業と機械的作業とに分けて発注するのがよさそうなのです。
まだまだ未知のことだらけですが、これは面白いという予感がします。
何せ、世界中のブレインを上手に使うという一つの能力になるわけですから。
これが組織として利用できるようになれば強いです。
ちなみに大塚さん、テレビ局に取材されて、今度番組に登場とか。
いつの間にかoDeskの第一人者ということでしょうか。