転職とマネジメント
前回のブログから間が空いてしまいました。50歳の声が聞こえる今になってスカウトされて、新しいコンサルティング会社に移ることを決め、その準備や引継ぎ、整理などに忙殺されていたので勘弁ください。
まず、私が社会に出た80年代頃と比べ就職・転職というものが大きく変わっていることを思い知らされれました。
まず、コンサルタントという職業は知的労働というよりかなり肉体と精神(つらの皮)の強靭性も求められていた。90年代においてもマッキンゼーから転職してきた先輩の話では40歳を超えると転職は難しくなると言われ素直にそう思っていた。
しかし、人材コンサルタントの話では年齢による制限はなくなっているとのこと。特にマネジメント経験者は品薄でここではキャリアは逆に評価されるという。マネジメントであれば肉体や気力は主要KPIでは無くなっていくのだろう。
また、2極化が著しく進んでいることも改めて感じた。ざっくり伺うと800万までと1500万以上の求人が多いとのこと。お知り合いになった人材コンサルタントの方はかなりハイレベルのクラスを担当されていた方だっただろう。金融関係では30代で5000とか1億といった方の話も伺った。
中流中間層意識がメインだった日本の雇用社会の2極化は如実に進んでいるのだろう。ただ、20代、30代のうちに大きな所得を得る状況に馴染んでしまうのはいかがなのものかと昨今の事件などを看て考えいくべきだのだろうが。
ただし、収入の上下に関わらず、転職の成功率は高くはないようだ。さる調査ではレジュメの提出から採用までの確立は2007年度で18%程度、転職により給与が上がった率が30%、下がった率は20%程度だそうだ。ひとつの職場で頑張ることも重要ではある。採用されても全体の1割弱の方が半年位でせっかく移った職場から離れているということも伺った。
あわなければ、もしくは疑問があればまたチャレンジできる社会になってきているようだ。私はそれは硬直的な雇用市場だった過去と比べても悪い方向では無いと思う。