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技術者・技能者で、フレグランス・フリーの方、いませんか?「無香料職人」に、依頼したいひとたちがいます。 ~日用品公害・香害(n)~

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香害で体調に大きなダメージを負うひとたち(化学物質過敏症の発症者を含む、香害健康被害者)は、室内に立ち入り作業をする、技術者や技能者をもとめている。
条件は、フレグランス・フリー。
特定の日用品、とくに洗濯用品の一部の化学物質を、居住空間に持ち込まないようにするためだ。

メーカー側は、それらの物質の衣類への付着(「移香」と呼ばれる)について、「繰り返し洗えば徐々に薄らぐ」と回答している。
では、洗濯できない天井・壁・床・什器備品に付着した物質は、どうすればよいのか。掃除、空気清浄機、脱臭機などなど、いかなる方法をもってしても、除去できないのだ。

「持ち込まない」「持ち込ませない」これしか方法がない。

新しい作業着を用意して着替えてもらう、使い捨てレインコートを用意して羽織ってもらう、スリッパを用意する、室内に敷物を敷く―――香害健康被害者たちは、情報を交換し合い、工夫を凝らしている。

だが、それだけでは、防ぎきれない。

香害原因製品をフレグランス・フリー製品に切り替えてもらうことが、最ものぞましい方法だ。

化学物質過敏症の発症者は、13人に一人、今では、10人に一人とも言われて始めている。
フレグランス・フリーに舵を切っておけば、潜在的な需要を見込むことができるだろう。善意がおもはゆいなら、新規顧客の獲得のためと考えてみてはどうだろう。

次に、ニーズのある作業と、フレグランス・フリーにする方法、代替製品の入手方法、マッチングの方法をあげておく。

ニーズのある作業

宅内工事

リフォーム、リノベーション、配管、塗装、修繕
宅内配線、ケーブル引きこみ

搬入・搬出

家電の据付試運転(エアコン、冷蔵庫、洗濯機等)
引っ越し荷物の梱包・開梱・配置
家具の運搬・組み立て・設置
不用品整理

点検

ガス点検、ガス警報器設置
消防点検、火災報知器設置

家事・育児・介護サポート

エアコン掃除
ベビーシッター、家庭教師
訪問診療医、訪問看護師、介護ヘルパー
ハウスキーパー
ペットシッター

緊急対応

救命救急(民間救急車)
警備保障

その他、入室の必要がある作業

有資格者でなければできない作業もある。
法人がフレグランス・フリーを実践し、スタッフを派遣していただけると、ありがたい。

入室可能なレベルまで、フレグランス・フリーにするには?

どの程度まで、フレグランス・フリー化すればよいのだろうか。
Xで簡易アンケートをとってみた。急ごしらえで回答期間も数日だったため、有効回答数は少ないが、参考にはなるだろう。

結果は次のとおり。

日用品メーカー大手3社の、代表的な洗剤と柔軟剤を組み合わせて、2018年~2023年までの6年間、規定量で使ってきた技能者を想定している。

入室してもらっても大丈夫な最低限のラインは?(有効回答数:39)

アンケート1.png

(4) と回答した方にお尋ねします どのくらい前からの変更を希望しますか?

アンケート12.png

変更してもらう製品を、もし1つだけ選ぶとすれば、どの製品が望ましいですか?
変更のしやすさ(購入のしやすさ、使いやすさ、コスパ)も含めて選んでください。

アンケート3.png

石けんで入浴して湯シャン、新品作業着を着用、作業当日は整髪料や消臭スプレーは使わず訪問し、用意されたレインコートやスリッパなどを着用することで、サービスを受けられる人たちがいる。

また、洗濯用品を石けん洗剤などに変えて、全衣類を一定期間洗濯すれば、より多くの人がサービスを受けられる。

この結果からわかるように、香害健康被害者の希望する対策は、それぞれで異なる。見積もり前に要望を聞いておけば、外すことはないだろう。

日用品を変更する場合の情報と製品の入手方法

香害原因製品から、フレグランス・フリー製品に切り替えるには、X上の情報が役立つ。

健康被害者有志が作成した、安全な製品の画像付きリストが出回っている。
それによれば、

シャボン玉石けん(オンラインショップ | 公式直営店のストアフロント
ミヨシ(公式オンラインショップ
生活クラブ、パルシステム「パックスナチュロン」
サラヤ「ヤシノミ」、ハッピーエレファント、パジャン、丹羽久、coop、洗濯用セスキ、重曹など。
ヤシノミはコンビニで入手できる場合もあるらしい。無印良品やダイソーにも良い製品があるという。

これ以外にも、多数の良い製品がある。

「無添加石鹸のオケタニ販売」では、安全な商品を取り揃えている。

さいきんファンの増えつつある洗濯洗剤に、無香料のエコ洗剤 「浄」(JOE)がある。amazonおすすめで、prime対象商品になっている。
ショップチャンネルではおトクに買えるそうで、販売情報を発信している香害啓発者がいる。実は筆者も、その方からの情報で知り、amazonで購入してリピートしている。バリエーションが多い商品のため、絞り込めずに迷ったら、X上に、香害健康被害者有志の作成した一覧表があるので、それを参照したい。

さらに、ある香害健康被害者がハッシュタグを使って情報を発信し始めている。追加情報を得るには、「#代替え品はある」で、X内を検索してください。

なお、ひとつ、注意したい製品がある。「さらさ」だ。
無添加をうたっているが、特定の成分に関して「のみ」無添加の製品だ。早合点して安心して使ったら、客が苦しむことになりかねない。

ヒトの判断は視覚情報に影響されやすい。ともすれば「かっこいいタレントがCMに出演しているから」「広告のイメージが良いから」「ボトルのデザインがステキだから」といった理由で、商品を選びがちになる。そこは見直して、「商品の質が良いから」「開発思想に共感するから」購入する、という姿勢をもちたいものだ。
メーカーサイトにある仕様を確認したうえで購入するのがベストだが、それが面倒なら、Copilotに、含まれる成分について尋ねよう。

X上では、香害被害者たちによる情報が飛び交っている。日用品の選択に困ったら、「#香害は公害」のハッシュタグを付けてポストすれば、誰かしらリプを付けてくれる可能性が高い。

「#無香料職人」のハッシュタグを付けて、Xにポスト!

以前から、「6弦のカナリア」ギタリストの大関氏が、X上に、専用アカウント「無香料職人を探す大関TERROR」を開設しており、4人の個人と、1法人(有限会社フサモト)が名乗りをあげている。すでに何件か作業が発生して、成功している。香害被害者たちのリアルの知り合いで、人物像が保証されている方々ばかりだ。

面識のない、人物像を想像するしかないネットのマッチングは難しい。派遣事業者ではない者が、責任を負うことなどできない。
そこで、フレグランス・フリーの技術者・技能者を派遣できる法人、また、スタッフの使用製品を変更できる法人は、「#無香料職人」のハッシュタグを付けて、Xにポストをお願いできないだろうか。
作業を依頼したいとき、そのタグで検索すれば、声を掛けられるように。

また、ウェブサイトで、フレグランス・フリーを宣言してもらえれば、なおありがたい。
よろしくお願いいたします。

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