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ヴィジュアル、サウンド、テキスト、コードの間を彷徨いながら、感じたこと考えたことを綴ります。

アルバム「Out of Imagery feat.Megurine Luka」発売で、紹介動画をYouTubeにアップしてみた。

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7曲入りのアルバム「Out of Imagery feat.Megurine Luka (邦題:イメジェリの地平 feat.巡音ルカ)」を、9月6日に発売しました。(iTunes ストアAmazon MP3Listen.jp

書き溜めている150曲ほどの中から、1980年代に書いたワールド・ミュージック・テイストの静かな7つの歌を選んで1枚にまとめたものです。
トラック 7 の 作詞と一部の表現の見直し以外は、書いた当時のままです。

で、簡単な紹介動画を YouTube にアップしてみました。

イメジェリ(イメジャリーともいう)は、英詩における、抽象的観念を表す比喩のことで、単独の"イメージ"に対して、"イメージのセット"のようなものです。
時間と空間にとらわれたこの世界に生きる苦痛を和らげることができるものがあるとしたら、それは想像力の喚起以外にないと思うので、このタイトルにしました。

収録曲のうちの 5 曲は、2010年秋にラフ入力を終えて、自作Silverlightアプリで公開していましたが、年末に睡眠障害から突発性難聴を患い作業が続行不能に。2011年新春発売予定が大幅に遅れ、ようやくこのたび発売となりました。

私が音楽を創るにあたってのプライオリティは、主旋律>詩>曲>カバーアート>アレンジ>ミックス、です。

詩と主旋律だけで成立する歌。荒野や海辺に一人佇んでいるときに、ふと思い出して、そっと口ずさんでもらえるような歌を書けたら、と思っています。

また、苦闘の中にある人に対し、沈黙や慟哭を押し殺し、多弁に声高に、カラ元気を出すように促すのではなく、時間のかかる悲しみを淡々と受容するような詩を書けたらとも思っています。

一般に、ボーカロイド楽曲は、ニコ動へ投稿、ピアプロへの投稿を経てKarenTから販売されて、YouTubeで公開、という流れかと思うのですが、私の場合、アルバムを作って販売しただけで、ニコ動にもピアプロにもまだ投稿できていません。今後、別の曲で参加してみたいと思っています。

まだ耳の状態が、ボカロ曲に比較的多いダンサブルな、ドラムを使った歌を聴くのがつらい状態ですし(自分の作業自体も、まだかなりの部分が視覚頼り)、アニメやマンガやゲームに疎いので。というか、若い人たちが楽しくコラボできる場があるのはいいことだなあ、と、目を細めている年寄りの心境だったりします。

Sei Yakushiji's New Album "Out of Imagery feat.Megurine Luka" IS OUT NOW!
Download at iTunes or amazon MP3.

The quiet songs that represent the images beyond the five senses to live in the lightless world. These songs have been written in the 1980s except a lyric of Track 7.

※日本の販売サイト用には、日本語タイトルにしています。

"イメジェリの地平 feat.巡音ルカ" (Out of Imagery feat.Megurine Luka)

1 : 緑の鐘(The Green Bells)
2 : 不透明のサンバ(Samba de Opacidade)
3 : ふたたびの生(AGAIN)
4 : いにしえの哲学者(An Unknown Philosopher in the Ancient Days)
5 : 鳥の町(City of Birds)
6 : 挽歌(Elegy for the Awakening)
7 : 4C41455449544941 (4C41455449544941)

※ちなみに、上記のPVは、Expression Designで素材を作り、Expression Blendでストーリーボードを作り、自作Silverlightプレイヤーを YouTube のサイズに手直しして、VS から動かして Expression Encoder Screen Capture で音声はオフにしてキャプチャ、Windows ムービーメーカーで音楽を追加、という方法で作っています。動画というより、Visual Studio のデバッグ画面のキャプチャに音楽付けただけ、といった方が正しかったりします。

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