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ヴィジュアル、サウンド、テキスト、コードの間を彷徨いながら、感じたこと考えたことを綴ります。

楽しくて、美味しい話。「もろみこうじ」で、もろみを手作りして、野菜を漬ける。

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筆者が小学生のころ、学研の「科学」と「学習」という月刊誌があり、毎月の楽しみであった。ちょっとした実験材料が付録で付いてくるのだが、それを試すのが、楽しかった。今、付録メインの雑誌が売れているけれど、そのハシリではないかと思う。

とはいえ、時折、なんとも言い難い付録が付いてくることもあった。もっとも閉口したのは、蒟蒻を作るキットである。作ってボウルに浮かべたまま台所に放置した。翌日見たらなくなっていたから、おそらく親が煮物にでも使ったのであろう。ところが、この年齢になると、おでんで一番好きなタネは蒟蒻である。今なら作って楽しく、食べて美味しく、2倍楽しめるだろうに。

こういった、食品の手作りは面白い。さいきんは、通販でいろいろなキットが簡単に手に入るから、試している人も多かろう。
一年と少し前になるが、筆者は、「もろみこうじ」をもとめて、「もろみ」を作った。もろみ麹1袋を使ったら大量にできてしまったので、まだ冷蔵庫に居座っている。

料理のプロではないのであって、量も温度も適当で、上白糖は使わずに、てんさい糖と沖縄黒糖とはちみつを適当にブレン ドして、有機濃い口しょうゆを使って作ったところ、塩分控えめで柔らかい「たまり」のような味に仕上がった。

もろみを作っている間、プクプクと麹が発酵して盛り上がっていく様子を毎日観察するのは、とても面白かった。劇的に色や形が変わるわけではない。が、たしかに生命がそこにいる。それが、おもしろい。

あたためた調味料類を、もろみ麹に混ぜて、時折かき混ぜるだけで放置しておけばよい、という簡単さだから、興味のある人は、B4サイズ以上の、できるだけ透明のタッパーを用意して作ってみればよい(これなら発酵の様子が見える)。
「実験好き」の小学生なら、かつて筆者が、雑誌の付録に夢中になっていたのと同じように、喜ぶだろうと思う。
ただ火傷の恐れがあり心配であるから、親が一緒に作った方がいいだろう。

筆者が使った「もろみこうじ」は、相方の里の愛媛県鬼北町にある「地蔵味噌」のものである。Webサイトからも注文できるようだ。
袋の裏面には、温度や分量がきちんと記載されていたので、メーカー側からすれば、筆者のように、分量も温度もカンで済ませるなんぞ言語道断であろう。
メーカー推奨の手順に従うならば、もっと、市販の「ひしを」のような味になるのだろう。

このもろみ、そのままご飯のおかずにもなるが、胡瓜や蕪を漬けてもよい。

で、またもや、1袋5本入り漬物用胡瓜。の、話である。
本ブログの記念すべき初回に書いたドレッシングに漬けるだけでなく、この手作り「もろみ」にも、漬けているのだ。

三日ほど漬けこむと、写真のように、とろりと光る、もろみ漬けとなる。
小茄子の味噌漬けをさらにマイルドにしたような香りがする。
ご飯に、酒のつまみに。

Sd2010122201

美味しい漬けものに、炊きたてご飯。
どうだ、おなかが、空いてきただろう?
という1行を書きたいがために、お昼時に更新してみたが、ムダな努力だということは、分かっている。
今日はフライドチキンとケーキだから、もろみ漬けなんぞ別に食べたいとも思わない、って?そりゃそうだ。

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