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旧バージョンとの戦い

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IE6を本気で撲滅したいというならば、Windows7と.NETの啓蒙に協力していただきたい

この記事を読みながら、同業者として他人事ではないなと感じました。

多かれ少なかれ何らかのパッケージソリューションを販売しているソフトウェア会社は、この問題に悩まされていることと思います。

かくして、そういうベンダーの本音としては、最新バージョンだけをメンテナンスして、顧客が常に最新バージョンにアップグレードしてくれたらなあと思うわけですが、現実問題としてそんなことはありえないわけです。

かといって、野放図に過去の全てのバージョンをサポートしますとでもいったものならば、あるいは、過去のバージョンのサポート期間について明確なメッセージを発信しないならば、古いバージョンがはびこることによって、製品サポートの負荷も増していくのは明白です。

そのソフトウェアが動作する周りの環境が変化しないのであれば、バージョン塩付けという戦略にも大きな利がありますが、現実問題として、ソフトウェア実行環境が未来永劫同じである確率は、極めて低く、いつのまにか古いバージョンのパッケージソフトウェアが動作しなくなる、あるいは不都合が発生するというのは、十分ありうる話です。

これは、顧客側、ベンダー側双方にいろいろな言い分があって、非常に難しい問題ですが、ベンダー側の要素が強い私としては、色々不平不満を言われつつも、なるべく新しいバージョンを使っていただける様、お願いをし続けるしかないかなと思っています。

また、ベンダーの努力目標としては、アップグレードの手間と時間を極限まで少なく、かつ稼動したまま行えて、アップグレード後に何も問題を起こさない。

これができれば、ある程度許容してもらえるかもしれませんが、これらはなかなかハードルの高い課題です。

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