第32回 Summer'17新機能お試しレポート
皆さん。こんにちは。
はじめに皆様にお知らせがあります。
NTTソフトウェア株式会社は、2017年4月1日よりNTTテクノクロス株式会社として新しいスタートを切りました。
NTTテクノクロス株式会社のSalesforceエヴァンジェリストとして今後も役立つ情報を発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
さて、前回の記事から少し間が空いてしまいましたが、早くもSummer'17の足音が聞こえてくる時期になりましたので早速リリースされる機能をいち早く確認してみましょう。
(執筆時点でリリースノートが公開されていないので、目につくところから確認しています)
※記事中の画面や紹介している機能は執筆時点での情報となります。本記事の内容は、将来的に本機能が提供されることや、記事中で紹介している動作を保証するものではありませんのでご了承ください。
ロゴ
これは新機能ではないですが、毎回私達の目を楽しませてくれるSalesforceのロゴ。
Summer'17のロゴはカモメですね。LEXを利用している場合はアイコンが控えめに動きます。
自社組織のLEX化を強力に推進する手段
自社組織でLEX化を行ったとしても、これまではユーザー単位で自由にClassicUIに切り替えが可能でした。
これは運用上のメリットもあると思いますが、全社共通基盤としてSalesforceの導入を推進していく上ではシステム管理者の悩みのタネでもありました。
Summer'17からはプロファイルの権限によって、LEX→ClassicUIへの変更を行えないようにすることができるようになりました。
プロファイルのシステム管理者権限で、「Hide Option to Switch to Salesforce Classic」にチェックを入れてユーザーにプロファイルを割り当てます。
このプロファイルが割り当てられたユーザーのLEX画面では、「Salesforce Classicに切り替え」のオプションが表示されなくなります。
LEXで人の検索が可能に
Summer'17ではグローバル検索の対象に「人」が追加されました。地味な機能ですがうれしいですね。
API経由で自分自身のパスワードリセットを許可させない
パスワードポリシーの画面で、「Allow use of setPassword() API for self-resets」という設定項目が追加されました。
この項目はデフォルトで有効化されていますが、無効化することによってAPI経由で自分のパスワードをリセットさせないようにできます。
ただし、これを無効化しようとすると「再度有効化することはできません」という警告メッセージが表示されますので、適用は慎重に行ってください。
セキュリティキーを利用した二要素認証
Summer'17からFIDO U2Fに準拠したUSBセキュリティキーによる二要素認証の利用が可能になりました。
まず、セッションの設定から「セキュリティキー (U2F) の使用をユーザに許可」を有効化します。
次に、セキュリティキーを利用するユーザーの詳細画面から、「セキュリティキー(U2F)」の登録リンクをクリックします。
登録リンクをクリックすると、ID検証のための確認コードがメールで送信されますので、メールで届いた確認コードを入力してください。
確認コードを入力すると、続いてセキュリティキーの登録画面が表示されます。
この時点で私の手元にはFIDO準拠のUSBキーがなかったのですが、社内のChatterで呼びかけたところ、3分で持っている人を見つけました。さすがセキュリティに強いNTTテクノクロスですね。
※下記は今回の検証で利用したUSBセキュリティキー(弊社社員より借用)
セキュリティキーをパソコンに差し、登録が成功すれば準備は完了です。
USBセキュリティキーによる二要素認証を有効化したユーザーは、次回以降のログイン時に確認ダイアログが表示されます。
さいごに
今回はプレリリース環境でSummer'17の新機能をいくつか試してみましたが、これ以外にも多数の新機能がありそうです。
リリースノートの公開や、Sandbox環境へのリリースなども間もなく行われると思いますので、引き続き本ブログでも注目の新機能を紹介したいと思います。
GW直前となりますが、Salesforce User Groupの1つである「MOTTAINAI CLUB」の今年度第1回目が2017年4月27日(木) 15:00~17:30に開催されます。
MOTTAINAI CLUBでは、標準機能・標準カスタマイズに焦点を当てて「標準で提供されているたくさんの機能を使いこなそう!」というテーマで活動しています。
今回のMOTTAINAI CLUBでは、
①実体験を元にしたLightning Experienceの導入に向けたポイント解説
②サクセスコミュニティで質問された課題を標準カスタマイズによって解決した事例
をご紹介します。
特に②ではChatter上のQAやり取りだけでは実際にどのようなカスタマイズを行ったかまで詳細に説明できていないところを、実際に動く画面を見ながら設定のポイントについて解説しますのでより標準カスタマイズについてのご理解を深めていただくことができると思います。
Salesforceのユーザーグループに未参加の方もお申し込みいただけますので、申し込みページのリンクからお気軽にお申し込みください!
【お申込みはこちら】
https://www.salesforce.com/jp/form/seminar/customer/170427.jsp